ゆとりある老後を過ごすために

老後までに残された時間は人それぞれです。そのなかで、自分は老後を迎えるまでに何ができるかを考えていく必要があります。

将来年金だけでは生活費が不足すると予想される方は、ご自身の資金形成のために「資産運用」を取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

資産運用と聞くと、「損が出るからこわい」「難しい」と敷居が高いように思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

ここで、少し世界に目を向けてみましょう。

日本銀行調査統計局の「資金循環の日米欧比較(図表2 家計の金融資産構成」」から、欧米と日本の一般家庭の資産構成を見てみましょう。

【現金・預金】

  • 日本…54.2%
  • 米国…13.7%
  • ユーロエリア…34.9%

【債務証券・投資信託・株式等】

  • 日本…14.4%
  • 米国…50.8%
  • ユーロエリア…27.9%

このように、日本の家計金融資産は半分以上が「現金・預金」となっており、欧米と比べると資産運用に消極的な姿勢が読み取れます。実際に、私も証券会社に勤務していた当時、熱心に資産運用に取り組んでいるのは、あくまで富裕層の一部といった印象でした。

現在では「イデコ(iDeCo:個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」などの、税制で優遇される制度も以前に比べて充実しています。老後のゆとりある生活を目指して、「お金にも働いてもらう」ということを一度検討されてみてはいかがでしょうか。