厚生年金の受給月額「月30万円以上」の人は何割か

みなさんは、将来ご自身がもらえる年金額をご存知でしょうか。

生命保険文化センターが行った意識調査によると、夫婦2人でゆとりある老後生活費は、平均で36万1000円というデータも出ているようです。

そこで今回は、証券会社でファイナンシャルアドバイザーとしてお客様の資産運用に携わってきた私から、厚生年金の受給状況にスポットを当てながら、老後の資産形成についてご紹介していきたいと思います。

厚生年金とは

日本の年金制度は、よく「2階建て」と表現されます。1階部分の「国民年金（老齢基礎年金）」と、2階部分の「厚生年金」です。

厚生年金は、主に会社員や公務員の方が対象になります。

国民年金の保険料は月1万6610円（令和3年度）と一律であるのに対し、厚生年金は加入年数や現役時代の年収によって、納める保険料と将来の受給額に大きな個人差が出ることが特徴です。

それでは、厚生労働省年金局「令和元年(2019年)度厚生年金・国民年金事業の概況」から、男女別の厚生年金受給額について見ていきましょう。