「リスキリング」というキーワード

“40代のやる気"を企業・行政側から見てみます。最近のキーワードとして「リスキリング(学び直し)」という言葉があります。

リスキリングとは、新しいスキル・能力・知識を身につけていくことの総称です。先日、8月11日の日経の一面でも“成長のカギ「学び直し」"という見出しで取り上げられていました。

このワードが日本で一定の認知を獲得したのは、2019年3月に公表された「IT人材需給に関する調査(経済産業省委託事業)」だと言われています。

いわゆる「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と関連したワードでもありますが、もう少し幅広く解釈してもよいと思います。そして、ご想像の通り、日本発のワードではなく海外で先行しているトレンドです。

リスキリングの定義を経産省サイトの資料から引用すると以下になります。

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」。

海外の事例を見てみましょう。有名どころとしては、米アマゾンが従業員10万人を2025年までにリスキリングすると発表しています(一人当たり投資額は約75万円)。

具体的には、非技術系人材を技術職に移行させる「アマゾン・テクニカル・アカデミー」、IT系エンジニアがAI等の高度スキルを獲得するための「マシン・ラーニング・ユニバーシティ」などがメニューとしてあげられています。