コンビニ、スーパーなど小売店で見かけることが多くなった「プライベートブランド」(PB)商品。ところが、同じ売場で、同じようなナショナルブランド商品と並べられていると、どっちを買うべきなのか…分からなくなるときがありませんか?
そんな皆さんの悩みに答えるべく、本家とPBを比較していく誰得企画。前回の『ポテトチップス うすしお味』比較に引き続き、今回は1946年に創業、ハッピーターンやソフトサラダなどでおなじみの老舗菓子メーカー・亀田製菓の代表作『亀田の柿の種』と、全国1万4476店舗(2021年2月末時点)を展開する国内コンビニチェーン大手・ローソンのPB『柿の種&ピーナッツ 97g』を比べていきます。
ちなみにこのPB商品、ローソン公式サイトの「柿の種ブランドのシェアでダントツ1位の「亀田製菓」のダブルチョップ商品です」という記載の通り、製造者は亀田製菓。すなわちどちらの商品も、中身は亀田製菓が作っているということになります。
まさに親子対決?同胞決戦?どちらを買うべきなのか、同じ売場にあったら瞬時に判断するのは難しそうですよね。今回は、細かな両者の違いを深堀りしていきます。細かく見ると、実はけっこう違いがあるんですよ…。
尚、さまざまなパッケージが存在する『亀田の柿の種』ですが、今回はローソンでPBと同じ棚に並んでいることも多い「71g版」での比較になります。それでは早速、比べていきましょう!
重量
まずは、先程も触れましたが重量についてあらためて。
・亀田の柿の種
71g
・ローソンPB
97g
ローソンPB版のほうが26g多いことが分かりました。シンプルに「たくさん食べたい」場合はローソンPB版を選べば良いということになりますが、ここに価格差も合わせて見てみると…?
値段(いずれも税抜)
・亀田の柿の種
100円
・ローソンPB
128円
価格差は28円。内容量が多いとはいえ、PB版のほうが高いというのは珍しい気がします。尚、1gあたりの価格で見てみると、亀田製菓版が0.71円、ローソンPBが0.75円となるため、本当にわずかですが亀田製菓版のコスパが良いことが分かります。
原材料名
「同じ会社が作っているんだから、同じなんじゃないの?」と思われるかもしれません。内容についてはほぼ同じだったのですが、2点異なるポイントがありました。
「うるち米粉」と「ピーナッツ」の表記順
食品表示法により、原材料名記載の順番は「使用した重量の割合の高い順」という決まりになっているのをご存知ですか?細かい違いに見えるかもしれませんが、『亀田の柿の種』で一番最初に記載されているのは「うるち米粉」、ローソンPBのそれは「ピーナッツ」なんですね。
これが意味するところは…?そう、ローソンPB版のほうが「ピーナッツが多い」ということになります。実際に計測してみました。
亀田製菓版、それぞれの重量は…
ピーナッツ21g
柿の種55g
ローソンPB版、それぞれの重量は…
ピーナッツ38g
柿の種61g
ローソンPB版は、亀田製菓版と比較すると、おおよそ倍近い量のピーナッツが入っていることが分かりました。「とにかく柿の種をモリモリ食べたいんだ」というあなたは亀田製菓版を、「ピーナッツだってたくさん食べたいんだが」なあなたにはローソンPB版があっているといえそうです。
香辛料抽出物
もうひとつの違いが、こちらの「香辛料抽出物」。ローソンPBは、乳化剤よりも香辛料抽出物のほうが使用した重量の割合が高いようです。一言でいえば「亀田の柿の種よりも辛い」可能性があると思われます。これは後ほどの実食で確かめてみましょう。
カロリー
・亀田の柿の種
1gあたり4.5kcal(71gあたりの総カロリーは322kcal)
・ローソンPB
1gあたり4.7kcal(97gあたりの総カロリーは462kcal)
1gあたりのカロリーで比較すると、ローソンPBのほうがわずかにですが高いことが分かりました。1パッケージあたりの総カロリーで見ても、グラム数が多いローソンPB版のほうが高いことが分かります。それでは、いよいよ味の違いを見ていきます。
実食ッ!
それでは早速食べてみましょうか。まずは、『亀田の柿の種』から。
これはいうまでもない、いつもの味。少しだけ辛味があって、その影響もあり無限に食べてしまえそうになります。「お前は今まで食べた柿の種の数を覚えているのか?」なんて名言が聞こえそうになりますね。
さて、続いてはローソンPB版。
一口食べてみると…。一瞬、「味、同じかな?あまり変わらないのかな?」と思ったのですが、遅れてやってくる、強めの辛味。あ、これは…辛い。
交互にバクバク食べていると、「これは亀田の柿の種」「こっちはローソンPB」と判別できるレベルで辛味に違いがありました。さすが「香辛料抽出物」の順番を変えてきただけのことはありますね…。よく見るとパッケージにもさりげなく「辛口柿の種」とうたわれていました。
まとめ
ここからは、筆者の独断と偏見で、どちらの商品がどんな人に向いているのかをまとめていきます。
亀田の柿の種
・ピーナッツはいいから柿の種をたくさん食べたい人
・辛味は少しでいい人
ローソンPB
・柿の種も好きだけどピーナッツも好きな人
・多少の辛味は「どんとこい」な人
筆者はどっちを選ぶ?
コスパやカロリーでは差がわずか、ほぼ同点と思われる今回の対決。焦点は、「ピーナッツが必要な人か」「辛いのが大丈夫な人か」の2点に絞られると思います。実はね、筆者、ピーナッツ大好きなんですよ…。ということで今回はローソンPBに軍配を上げたいと思います。独断と偏見による審査なので許してください。
最近の亀田製菓
2030年度に向け「あられ・おせんべいの製造業」から「Better For Youの食品業」への進化を目指す亀田製菓。8月6日に公開した2022年3月期 第1四半期の連結業績では、売上高197億5000万円、営業利益は6億1500万円で前年同期比31.1%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億200万円で41.14%の減となりました。








