50代で2000~3000万円以上を貯めている世帯は?

先ほど確認したように、50代の平均貯蓄残高は1703万円でした。

最近では「老後2000万円問題」どころか、将来の「介護費用」や「住居の修繕費」なども加味して、老後資金は3000万円、4000万円以上用意しておくと安心だと言われることもあります。

「そうは言っても、そんなに貯められる人なんているの?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。

実際に、なかには貯蓄額が2000万円を超える世帯数も一定数存在しています。

ここでは、先ほどの総務省統計局の(第8-30表)データをもとに、貯蓄額別の世帯数の分布を見ていきたいと思います。

50代世帯の貯蓄額分布

総世帯数:102万422世帯

【貯蓄額】

  • 100万円未満:9万9206世帯(9.7%)
  • 100~200万円未満:5万2434世帯(5.1%)
  • 200~300万円未満:5万8669世帯(5.7%)
  • 300~400万円未満:4万8878世帯(4.8%)
  • 400~500万円未満:4万9551世帯(4.9%)
  • 500~600万円未満:4万4363世帯(4.3%)
  • 600~700万円未満:3万9316世帯(3.9%)
  • 700~800万円未満:3万3867世帯(3.3%)
  • 800~900万円未満:3万3459世帯(3.3%)
  • 900~1000万円未満:3万1563世帯(3.1%)
  • 1000~1200万円未満:7万720世帯(6.9%)
  • 1200~1400万円未満:5万8128世帯(5.7%)
  • 1400~1600万円未満:4万6456世帯(4.6%)
  • 1600~1800万円未満:4万21世帯(3.9%)
  • 1800~2000万円未満:2万8424世帯(2.8%)
  • 2000~2500万円未満:6万9593世帯(6.8%)
  • 2500~3000万円未満:4万6454世帯(4.6%)
  • 3000~4000万円未満:5万8477世帯(5.7%)
  • 4000万円以上:11万843世帯(10.9%)

このように、50代で貯蓄100万円未満の世帯は全体の約1割存在しており、一方で貯蓄4000万円以上の世帯も約1割存在します。50代の貯蓄は二極化していると言えますね。