ややボリューミーですが、「ディップパック(1,900円/税込)」は通常のフライドチキンや骨なしケンタッキーなどチキン計6個にポテトSが2つ、ナゲット5ピースのメニューで、ディップソース3種が付きます。

ソースはスモーク風味の「バーベキュー」、2種類のマスタードを使用して甘さと酸味のバランスが絶妙な「マスタード」、明太子好きにはたまらないコクのある「明太マヨ」の3種が楽しめます。

「ディップバーレル(3,000円/税込)」の方はチキン計12個、ポテトS×2、ナゲット10ピースに3種のソースが付く、家族で楽しみたいメニュー。ちなみに、こんなにたくさん食べられないという方は3種のソースだけでも210円で購入することができます。

コロナ禍でも好調な業績

7月に相次いで新メニューを投入しているKFCですが、売上高はここ数年伸びが続いています。

2018年3月期から直近2021年3月期までの業績推移は以下の通り(カッコ内は対前期増減率)。

  • 売上高:735億円⇒743億円(1.2%増)⇒796億円(7.1%増)⇒897億円(12.6%増)
  • 営業利益:4.8億円⇒22.1億円(362.4%増)⇒47.9億円(116.9%増)⇒63.5億円(32.8%増)
  • 最終利益:5.8億円⇒20.6億円(255.7%増)⇒15.3億円(▲25.4%)⇒28.1億円(82.9%増)

KFCは子供の誕生日やクリスマスなどのイベントにファミリーで利用するイメージが強かったようですが、500円ランチなどバリュー商品の展開によって日常利用を促す施策が奏効し、2019年3月期、2020年3月期は増収となりました。近年続けている既存店の改装も清潔感のあるイメージを高め、集客につながっているかもしれません。

そしてコロナ禍の2021年3月期はデリバリーやテイクアウト需要が伸びたことで大幅な増収につながりました。この点はマクドナルドと同様に、新しい消費性向とファストフードの相性の良さが現れています。ちなみに2021年3月期末の店舗数1,138のうちデリバリー対応店舗は376であるため、まだまだ伸びしろはありそうです。