「人生100年時代」を見据えた、お金の準備

今回は、「年収600万円台・勤労世帯」の貯蓄事情についてみてきました。

年収や貯蓄事情はひとそれぞれです。さらに、同じ年収ゾーンの世帯であっても、ライフスタイルや家族構成、とりわけお子さんのいる世帯であればその年齢によっても、お金事情は変わってくるでしょう。

よって、「いくら貯蓄があればいい」という正解はありません。

ちなみに、住宅費・教育費、老後資金は、「人生の三大支出」などと呼ばれますね。

住宅ローンやお子さんの学費は、「いつまでに・どのくらいの額」が必要になるか、計画が立てやすいと感じる方が多いかもしれません。

では「老後のお金」については、どうでしょう。

「仕事や子育てで大忙しの時期に、ご自身の遠い将来のことまで考える余裕なんてない!」というご家庭のほうが多いのではないでしょうか。

とはいえ、老後の暮らしに必要となるお金は、公的年金以外に2000万円ともそれ以上ともいわれています。

「子育て費用や住宅ローンが落ち着いた50代以降に、いっきに貯蓄のペースを上げていく」という発想も、決して間違いではないでしょう。しかし、収入減や失業、さらには病気やケガといった事情がいったん起これば、思うように貯蓄が進まなくなる可能性もあります。

そこで、ぜひ視野にいれていただきたいのが、「資産運用」です。

お持ちの資産を、預貯金や保険商品、そして「資産運用(投資信託や株式など)」にバランスよく振り分けて保有することは、効率よくお金を育てていく第一歩であるといえます。

また、資産運用は長期間運用するほど、リスクが軽減し、リターンが安定してきます。「人生100年時代」を見据えた資産形成をスタートするのに、早すぎることはありません。

家計の管理や貯蓄のペース、そして資産形成。お金にまつわる悩み事や疑問が生じたとき、みなさんどのように解決されていますか?

そんなときは、ファイナンシャルアドバイザーなどの「お金のプロ」の知恵を借りるという手もあります。お金を上手に貯めて育てるヒントを見つけるきっかけになるかもしれません。

参考資料

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいう。