年金以外にも老後資金の準備を
では、会社員の男性と専業主婦のご夫婦が、それぞれ「男子の厚生年金平均年金月額」と「女子の国民年金平均年金月額」を受け取る場合を考えてみます。
毎月の夫婦合算の年金額は、
16万4770円+5万3699円=21万8469円、よって約22万円です。
老後に必要となるお金は世帯によって違いますが、果たしてこの金額で安心できそうでしょうか。
ちなみに、生命保険文化センターの意識調査によると、老後にゆとりある生活を送りたい場合、毎月の生活費は36万1000円必要であるという結果が出ています。
さきほど例にあげたご夫婦の年金受給額は合算で約22万円でした。この場合、毎月約14万円の赤字が発生する計算になりますね。
ようやくゆっくり過ごせるセカンドライフ。できれば「カツカツの生活」になることは避けたいところです。そのためには、早めに老後資金の準備をスタートしておくことが大切です。
その方法のひとつとしてお勧めしたいのが「資産運用」です。
資産運用という響きからは、「お金を増やすって、なんだか怖い」「貯金とちがって元本保証がないんでしょ?」といったネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるようです。
そこで、少し目を向けて頂きたいのが、「少額から、コツコツと積み立て投資を続けていく」というスタイルです。資産運用は長期で運用するほど、運用成績が安定してきます。
iDeCo(イデコ:確定拠出年金)や、つみたてNISAは、少額投資に適した、国の税制優遇制度です。
「大きな金額をいっぺんに投資に回す余裕はない」などの理由で資産運用のスタートを躊躇していたみなさんにとっては、検討に値する制度といえるでしょう。
自分に合った「資産運用」のスタイルを見つけよう!
資産運用のスタートで何より大切なのは、まずは、ご自身に適した金融商品、そして運用スタイルを見つけることといえるでしょう。
超低金利が続くこんにち、預貯金だけで資産を保有していても、残念ながらお金を増やすことには繋がりません。
IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)など、経験豊かなお金のプロフェッショナルのアドバイスを参考にしながら、いまのご自身に合った資産運用のスタイルを見つけていかれるとよいかもしれませんね。
無料相談やセミナーなどを活用しながら、「お金を上手に育てる方法」を探していきましょう!
参考資料
鶴田 綾