老後の準備を「いま、できることから」始めよう

今回は、65歳以上世帯の貯蓄事情をながめたあと、「老後2000万円問題」の落とし穴についても触れていきました。

今の65歳以上世帯の貯蓄額は2000万円超と、金額だけを見ると老後準備は万全のように思えました。しかし実際は、介護費用などを考慮すると、必ずしも十分とは言えないようです。

老後のために、さらに数千万円単位のお金が必要と言われると、「そんなに貯められない」とネガティブな気持ちを持たれた方もいらっしゃるかもしれません。

そんなときは、まず「お金のプロフェッショナル」に相談されてみることをオススメします。

最近は、FA(ファイナンシャルアドバイザー)やIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)などに無料で相談できる場が増えています。

老後にお金がどのくらい必要となるかは個人差があります。また、老後資金の最適な準備方法も人それぞれでしょう。

お金の不安や疑問を、信頼できるアドバイザーにぶつけてみませんか。

「人生100年時代」の足音が聞こえる今。ゆたかなセカンドライフを迎えるために、今できることから準備を始めていきたいものですね。

参考資料

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」
金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第21回)厚生労働省提出資料
LIFULL介護「老人ホームの費用相場」
熊谷良子「65歳以上の無職世帯「老後の貯蓄」平均いくらか」(LIMO)

鶴田 綾