コロナ禍の女性たちの心の癒しとなっているのが、「タイドラマ」。中でも、男性同士の恋愛を描いたいわゆるBL(ボーイズラブ)ドラマが、大旋風を巻き起こす予感です。

そもそも日本の少女漫画から派生して生まれたBL。それが、タイからいわゆる「逆輸入」され、日本の女性たちを夢中にさせている…。その理由がいったいどこにあるのか、タイのBLドラマにハマっている女性にインタビュー。その謎を紐解いてみました。

タイのBLドラマブーム、「2gether」は映画化も

昨年の3月から、SNSを中心に話題になりはじめたのがタイのBLドラマ。火つけ役となったのは、シリーズドラマ「2gether」。ストーリーは以下の通り。

男性に好意を持たれた男子大学生タインが、彼に諦めてもらうために、学校一のイケメン、サラワットに「ニセの彼氏になってほしい」と頼みます。最初は「フリ」だったはずの二人ですが…。

「2gether」は、主人公を演じるブライトとウィンのビジュアルの良さ、そして甘酸っぱい切なさを十分に堪能できるストーリー、周囲を固める個性的なキャラクター、そして劇中で流れる歌の素晴らしさで、本国タイで瞬く間に大ヒット。

日本には2020年7月に上陸、同年10月にはWOWWOWで放送され、あっという間に人気を博しました。「2gether」をきっかけに他のBL作品にも注目が集まり、視聴者層が急速に拡大。タイBLドラマが注目のコンテンツとなります。

こうしたタイ発BLドラマのヒットを受け、テレビ朝日はタイのテレビドラマ制作会社、GMMTVと業務提携。「泰流」と名付けたタイ発エンタテインメントコンテンツビジネスの拡大を宣言しました。