専業主婦が、老後の年金を増やす方法
では、ここからは「専業主婦(夫)」の方が将来受け取る年金を増やすための方法をお伝えしていきます。実は、この対策方法は、先ほど触れた「配偶者が加入する年金制度」によってルールが異なりますので注意が必要です。
配偶者が国民年金に加入している場合(自営業・フリーランスなど)
自営業(フリーランスなど)の人の配偶者であれば、年金を増やすための公的制度を活用することができます。「国民年金基金」と「国民年金の付加保険料の制度」です。
① 「国民年金基金」に加入する
まず1つ目は、「国民年金基金」への加入です。
国民年金基金は、国民年金(老齢基礎年金)とセットで加入することで、受け取る年金の構造を二階建てにすることができる制度です。
掛金は全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税が軽減されます。
② 国民年金の「付加年金制度」を活用する
2つ目は、国民年金の「付加年金制度」の活用です。国民年金保険料に月400円の付加保険料を上乗せして納めることで、受給する年金額を増やせます。
付加保険料を納めた場合、65歳以降に受け取れる「付加年金額」は、「200円×付加保険料納付月数」から算出できます。2年で元が取れる計算になりますので、非常におとくな制度といえるでしょう
※ただし、国民年金基金に加入中の場合は、付加保険料を納めることはできませんので注意が必要です。