共働き世帯で増えてしまいがちな支出は?

次に、共働き世帯と専業主婦世帯の月当たりの支出を見てみましょう。

すると、「消費支出」(生活費)は、共働き世帯328,368円、専業主婦世帯は283,922円。項目別に見ると、食費、交通・通信費、教育費、その他の消費支出で共働き世帯が専業主婦世帯より5,000円以上多くなっています(図表2参照)。

便利家電の登場で家事全般の負担はひと昔前より減ったかもしれませんが、それでも食事の支度は手間がかかるもの。共働き世帯においてはお惣菜等の活用もあるでしょうから、食費が増えるのはやむをえないことかもしれません。

図表2:共働き世帯と専業主婦世帯の月当たり収入、支出等の比較

出所:総務省の「家計調査報告(家計収支編)2020年度」を基に筆者作成

ちなみに、図表2に示されている「実支出」とは、消費支出(生活費)に非消費支出(税金や社会保険料など)を加えたものです。