新旧のビジネススタイルの違い!?

結局、平井大臣が「自分の真意が分かる幹部職員へ対面で檄を飛ばしたものであり、事業者への脅しでは決してありません」とテレビで釈明して、本件は終息のようです。

ネットでは、“パワハラやっといて処分ナシか" “理不尽な恫喝でドヤ顔!?"などの非難があふれていますが、一部・中高年層では問題ナシとする声もあります。

その代表例として政治評論家の田崎史郎氏のコメントを引用します。

「何が問題かずっと考えて、まだよく分からない」
「大臣が事務局に言った話。NECに直接言った話ではない。NECに実際どういう言い方をしたかは分からない。どういうことで問題なんだろうと」

概ね中高年の方々の問題ナシとする声の特徴がよく出ていると思います。やはり、新旧のビジネススタイルの違いなのかもしれませんね。数十年前のビジネスの現場では、今回の“脅しの話法"なんて、ごくごく日常的なモノだった気がします。

平井大臣は祖父・父も政治家の超良血ですが、1980~86年は電通勤務。自分は、その少し後で、広告業界の末端で社会人デビューをしましたが、「当時のノリが出てしまっただけかな」という気も、ちょっとします。あくまで個人的な感想ですが。

ただ時代は確かに変わっていますよね。1980年代の日本の職場で、パワハラなんて日常茶飯事でしたが(そもそも、そんな言葉がほとんど使われていなかった)、現在はパワハラ上司の責任が個人の問題ではなく、企業の責任として問われる時代です。