内閣府は2021年6月11日、令和3年版高齢社会白書(同日に閣議決定)を公表しました。高齢社会対策の実施状況など、高齢者の家族や世帯などに関するデータを明らかにするのが目的です。この調査によると、高齢者の就業率は全体的に増加を見せていることがわかりました。
そこで今回は、高齢者の就業についてチェックしていきます。また、高齢者の「人付き合い」についても解説します。
60~74歳の就業率 10年前から10ポイント以上の増加
年齢階級別に就業率の推移を見てみると、60~64歳、65~69歳、70~74歳では、10年前の平成22(2010)年の就業率と比較して、令和2(2020)年の就業率はそれぞれ13.9ポイント、13.2ポイント、10.5ポイント伸びています。(下記グラフ参考)
また、75歳以上も10年前と比較して約2ポイント伸びています。先述の年齢層ほどではないものの、着実に就業率が伸びていることがわかります。