Lib Work、全国展開やYouTubeチャンネル等を加速し、戸建ビジネスのプラットフォーマーを目指す

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2021年6月5日にログミーFinance主催で行われた、第21回 個人投資家向けIRセミナー Zoom ウェビナー 第1部・株式会社Lib Workの講演の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:株式会社Lib Work 代表取締役社長 瀬口力 氏
元ファンドマネージャー/元ディーラー 坂本慎太郎(Bコミ) 氏
フリーアナウンサー/証券アナリスト 叶内文子 氏

戸建ビジネスの プラットフォーマーへ

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瀬口力氏(以下、瀬口):みなさま、こんにちは。私はLib Work代表の瀬口と申します。今日はLib Workについて、みなさまにいろいろとご説明したいと思いますので、約1時間程度、よろしくお願いいたします。それではさっそくですが、説明に入りたいと思います。

みなさまにお伝えしたいことは、たった1つです。「当社は戸建ビジネスのプラットフォーマーになる」、今日はここだけをみなさまにお伝えしたいと考えています。それなら他は聞かなくてもよいのではないかということになってしまいますが、もう一度だけ言います。

我々は戸建ビジネスのプラットフォーマーになります。これがすべてです。当社は住宅会社ではありません。今後、全国に戸建を供給できるプラットフォームを作るというのが当社のミッションです。どのようなシナリオでプラットフォーマーになるのかを、今よりみなさまにお伝えしたいと思います。

財務情報:3Q累計実績と通期予想

瀬口:まずは、財務情報についてサラッとお伝えしたいと思います。今期の通期の売上予想は94億4,600万円で、前期に比べ大幅に増加する見込みです。経常利益に関しても、前期は新型コロナウイルスや緊急事態宣言の影響で1億6,000万円と、数字が非常に落ち込みましたが、今期は過去最高利益となる5億8,800万円を見込んでいます。

このように、順調に成長しています。当社は6月決算のため、前期だけは新型コロナウイルスや緊急事態宣言の影響を強く受けましたが、今期は順調に回復しているのがわかると思います。

財務情報:売上高・営業利益・経常利益推移

瀬口:中期経営計画でも提示しているように、2023年6月期は売上高150億円、営業利益12億円を見込んでいます。順調に進んでいる状況です。

配当予想(2021年4月1日付の株式分割後)

瀬口:配当予想については、当社は配当性向30パーセント程度を1つの目安として考えていますが、28.2パーセントという予想を出しています。

株主優待

瀬口:当社は配当という部分では、僕から言うのもなんですが、それほど旨味はないと思います。しかし、株主優待には特に力を入れています。今1,000株購入すると、1年間で6万ポイント、すなわち6万円分の商品と交換できるポイントを付与しています。珍しいことですが、当社はこれを四半期ごとに1万5,000ポイントずつ付与する施策を取っています。併せて、100株以上お持ちの方にはクオカードを、今期は2,000円分配布するという優待を進めています。

よく「これ、少しやりすぎじゃないの?」と言われます。だいたい今の株価であれば1,000株を90万円程度で購入できるため、90万円に対して6万2,000円分の商品交換ポイントがもらえることになります。「これ、めちゃよいよね!」「社長、もしかして優待なくなるんじゃないの?」というお話もよく聞きますが、株主優待が株価に非常に好影響を与えることを実感しているため、少なくとも当面は、廃止は考えていません。

むしろ逆に、この「プレミアム優待倶楽部」がよいのか、それとも6万円分の、例えばクオカードがよいのか、はたまた違うかたちの仮想通貨や、もっと他の優待がよいのか、さまざまなアイディアを出して、みなさまが「これはよいね!」と言うものを、今後もいろいろとご提案していきたいと考えています。

ビジネスモデル:デジタルマーケティング戦略①

瀬口:当社のビジネスモデルについてお話ししていきたいと思います。もうみなさまもご存じかもしれませんが、当社は「モデルハウスによる集客から商談につなげていく」という従来のビジネスモデルを大きく変えました。

どのように変えたのかというと、ますはWebで集客を行います。モデルハウスはあくまでも体感していただく場で、ただ場を提供しているに過ぎません。Webはエリアに依存することなく全国各地から集客できるため、今後の全国展開が容易になるとも言えます。これが非常に大きいです。

実は、注文住宅事業の肝は何なのかというと、今から直近で家を建てる人を探すゲームです。このような人を探すために、他のハウスメーカーはモデルハウスを全国にどんどん建てていきました。

しかし、みなさまもご存じのとおり、ネットが普及してからは、いきなり「ちょっとモデルハウスを見に行こうか」ということが減ってきました。モデルハウスの集客が毎年どんどん落ち込んでおり、いろいろなメーカーと話をすると、「なかなかお客さまが集まらないね」という言葉を口癖のようによく聞きます。

我々はそれを聞きながら「それはそうだよね」と思っています。今のお客さまは、ネットで集客しない限り、モデルハウスに「一見さん」としてポンと飛び込むような軽率な行動はなかなか取りません。そのため、ネットや「YouTube」を使ってデジタル集客を行い、そこでお客さまと商談していくのが我々のビジネスモデルです。

ビジネスモデル:デジタルマーケティング戦略②

瀬口:自社のホームページに人を集めるのが一般的な方法ですが、当社はさまざまなニーズ別のサイトを作っています。例えば、土地を探したいお客さまには「e土地net」、平屋を建てたいお客さまには「e平屋net」、施工事例を見たいお客さまには「e注文住宅net」、建築家と一緒におしゃれな家を建てたいお客さまには「e建築士net」というように、カテゴリー別のサイトを作り、そこから幅広く集客しているのが大きな特徴になります。

ほとんどのメーカーは自社ポータルサイトに力を入れて、Googleに莫大なお支払いをしてWeb広告を展開することで集客を図っているのですが、それではお客さまはあまり増加しません。このようなかたちで、さまざまなカテゴリー別のサイトを作ることによって、非常に大きな集客を得ることができています。

最近では、おそらくみなさまももうご覧になったかと思いますが、「YouTube」にアップした動画が少しバズっており、公開から1週間ですでに20万回再生されている動画もあります。日本全国の非常に多くの方が当社の「YouTube」チャンネルをご覧になっており、チャンネル登録数の増加とともに当社の株価も上がったという実感もあります。

ちなみにIRチャンネルも開設したため、みなさまにはぜひそちらもご覧いただければと思います。

ビジネスモデル:カテゴリーサイト活用①

瀬口:「e土地net」はどのようなサイトかというと、いろいろな不動産会社の持つ土地の情報を無料で掲載しています。土地が売れた時も、当社は仲介手数料を一切取らないため、よい案件を進んで当社のサイトに載せてもらうことが可能になっています。

実は「SUUMO」「athome」「LIFULL HOME'S」などは、広告モデルで掲載しています。広告モデルも非常によいのですが、広告料がかかるため、黙っていても売れるような物件は載せません。広告料がもったいないからです。「広告を載せないと少し厳しいぞ」というような物件が、我先にと載ることになります。

当社は掲載料も無料で、売れても仲介手数料を取らないため、よい物件をどんどん掲載してもらえることが大きな特徴になっています。熊本版から始まったのですが、福岡版・佐賀版・大分版・神奈川版があり、この8月には千葉版を予定しています。今後、早い段階で日本全国版を開設したいと考えています。

ビジネスモデル:カテゴリーサイト活用②

瀬口:「e建築士net」にはさまざまな建築家を載せており、今から建築家と一緒に家を建てたいと思うお客さまが、自由に建築家を選べるサイトになっています。今は熊本版だけですが、今後は全国版を展開したいと考えています。

Lib Workブランド Z・E・N

瀬口:今までは商品についてあまりお伝えせず、基本的にはビジネスモデルについてお話しすることが多かったのですが、今回は商品にも少し触れていきたいと思います。

これは当社の「Z・E・N」というブランドです。和モダンの商品で、標準でこちらを使えるようになっています。

Lib Workブランド BLANCO

瀬口:「BLANCO」はナチュラルテイストの家です。スライドのような雰囲気です。

Lib Workブランド GLASSA

瀬口:「GLASSA」はラグジュアリーモダンの家です。

Lib Workブランド palette

瀬口:「palette」はシンプルな暮らし方をテーマに作った商品になります。

Lib Workブランド ArchiStyle

瀬口:「ArchiStyle」は、最近の流行りでもあるインダストリアルをテーマに作った商品です。ご覧いただいた商品のすべてを同じ価格で建てられることが、当社の非常に大きな特徴になります。

コラボレーション COQUETTE(×タレント)

瀬口:このスライドからがコラボ商品のご紹介になるのですが、当社はお客さま一人ひとりのニーズに細かく訴求するために、さまざまなタレントや企業とコラボを進めています。

スライドはそのうちの1つの、あるタレントとコラボした商品で、「タイルはこのようなものがよい」「床にはこのようなものを貼りたい」というかたちで、モデルハウスを作っていただきました。

今はもうこの契約はなくなっているのですが、タレントのスザンヌさんと一緒に開発した商品です。スザンヌさんはInstagramの登録者もかなり数多く、「YouTube」も始めたということでお願いしていました。

コラボレーション 無印良品の家( ×無印良品)

瀬口:無印良品の家は「木の家」「窓の家」「陽の家」の3つのモデルハウスを熊本に建て、同時オープンとなりました。このようなものをお客さまに提供しています。非常におしゃれですよね。

コラボレーション ink(×niko and...)

瀬口:「niko and...」とコラボした「ink」という商品になります。福岡のショッピングモールにある「sketch(スケッチ)」の展示場で展開しています。若い女性に非常に人気が高いということです。

コラボレーション Afternoon tea HOUSE(×Afternoon tea)

瀬口:もっとも新しく立ち上げた商品は「Afternoon tea」とコラボした「Afternoon tea HOUSE」です。このように、さまざまなブランドとコラボして、ユーザーの嗜好にきめ細かく訴求していく戦略を取っています。他の住宅メーカーではあまり見ない方法です。

当然、ハードの部分でも伝えたいことはたくさんあります。「セルロースファイバーは良いよ」「制震ダンパーは良いよ」または「当社は地震に強い」「断熱性能も高い」など、言いたいことはたくさんあるのですが、それらはお客さまにとって「あって当たり前」で、求めている部分ではありません。

「どのような世界観の商品なのか」「この家はどのようなコンセプトで作られているのか」という部分が、今からのお客さまにとって、もっとも重要になってくると考えています。これからもいろいろな企業と手を組み、さまざまな商品を開発し、販売していきたいと考えています。

当社の強み:CG・VR(ヴァーチャルリアリティ)①

瀬口:当社の強みのご紹介に移りたいと思います。スライドは本物の家の写真に見えますよね。実はこれ、当社で作っているCGです。

当社の強み:CG・VR(ヴァーチャルリアリティ)②

瀬口:このスライドも同様です。このようなCGを1スタッフが約2時間程度で作ることができるノウハウを当社は持ち得ています。

当社の強み:CG・VR(ヴァーチャルリアリティ)③

瀬口:全棟の一棟一棟をVRによって提案していくことも、当社ならではの強みになっています。注文住宅は、今から家を建てるため実物がありません。それをVRによって明確にビジュアル化することによって、お客さまが安心して家を建てることができるようになります。

最終的なゴールは「お客さまが満足できる家を提供すること」で、これが我々のミッションです。今後もこれをもっと強化して、納得できないお客さまが1人もいないようにしていきたいと考えています。

当社の強み:採用力

瀬口:今後の成長戦略につながることですが、成長するためには「人」が重要です。「マイナビ」で2022年卒の大学生を対象とした人気企業ランキングを調査した結果が、スライドの表になります。

九州・沖縄エリア全部の総合で、いろいろな業種が入っている中、当社は20位となりました。当社の下には、1部上場企業である西部ガスや、九州フィナンシャルグループ、再春館製薬所などの非常に有名なカンパニーもあります。それくらい当社は採用に強い会社です。

今後、全国に展開するためには優秀な人材が豊富であることが必要ですが、それを担保しているのがこのデータになります。住宅・不動産部門の中では1位で、この部分でも当社の強さがわかると思います。

当社の強み:時価総額の増加力

瀬口:先日、日経新聞にも大きく掲載されていましたが、「過去5年で時価総額を増やした企業」ランキングで当社は2位でした。非常に喜ばしいとは思うのですが、もともと上場した時の時価総額は9億円でした。福岡証券取引所に上場したのですが、その時はまったく注目されていなかったということです。

実は、あえてそのような戦略を取っていたという部分もあります。福岡証券取引所で「インターネットでどうだ」「デジタル集客でどうだ」ということをアピールしても、なかなか全国区の企業にはなれません。東証マザーズに上場した時に、どんどんアピールしていこうと考えていました。

一昨年に上場したのをきっかけに、我々のデジタル集客・デジタルマーケティングをしっかりとPRできたことで、もともとのポテンシャルにふさわしい位置にやっとたどり着いたと思っています。

この状況を割高とはまったく思っていません。「これが当たり前だ」、さらには「こんなものではない」と思っています。プラットフォーマーを目指すということですから、例えば楽天やヤフーは「時価総額何兆円」という世界ですので、我々も何兆円という世界に入っていかなければいけないと感じています。

当社の強み:DX(デジタルトランスフォーメーション)

瀬口:当社の強みはいろいろありますが、1つおもしろいものとして、初めてお伝えすると思いますが、「ナレッジシェア」すなわち「共有知」を非常に強みとしています。今までは、無印良品の「MUJIGRAM」などが有名ですが、文章による細かいマニュアルが作られてきました。その考え方には大賛成ですが、見る人がいなければ「宝の持ち腐れ」になります。

我々はマニュアルをすべてスマホで見られるようにデジタル化を進めており、例えば施工の方法や営業の方法などが動画でわかるようになっています。「パソコン画面内のどこをクリックするか」などもすべて動画で記録できるシステムを搭載しているため、新入社員も誰にも尋ねることなく、すぐ動くことができます。

このようなシステムを持っていることは非常に重要です。今の子たちは、なかなか先輩に質問できないのですが、このシステムがあればなんでもパッと調べられます。具体的には、退職の方法までもこの中に入れており、これを見て退職することも可能です。

きめ細かくマニュアルを整備して、誰もがそれを使えるかたちでオープンにし、さらにスマホで使えるようにしていることが、当社の非常に大きな強みとなっています。

成長戦略:全国展開へ加速①

瀬口:成長戦略についてですが、時間も迫ってきたため急いで進めます。再来年までに、約2倍となる35店舗を展開したいと考えています。特に関東圏・福岡圏に注力していきます。

成長戦略:全国展開へ加速②

瀬口:ショッピングモール向けブランド「sketch」も、3店舗まで増やしていきます。テストケースとして、1年前にショッピングモール「イオンモール福岡」にモデルハウスを建てました。集客力があるのはわかっていましたが、ご覧のとおり5.3倍ということで、一般のモデルハウスに比べると非常に多くの集客を得ることができました。

受注できるかどうかが一番怖かったのですが、受注実績も40棟を超えてきました。1店舗で初年度に40棟を超えるのは非常に大きいことです。一般的なモデルハウスに比べると、2倍以上のスタートになっています。来期は約2倍の80棟くらいになるのではないかと、もともとの予定よりも上方修正するイメージで進めています。

非常に楽しみです。ショッピングモールは日本全国にあるため、「今からどこに出店しようか」と、いろいろな物件を見ている最中です。

成長戦略:デジタル集客の拡大

瀬口:今後もさまざまなカテゴリーサイトをどんどん作り、オウンドメディアも作っていきたいと考えています。本当の意味でのプラットフォームを作っていくということです。こちらを今から進めていきます。

成長戦略:YouTubeチャンネル加速

瀬口:「YouTube」チャンネルも順調に拡大しています。再来年までにチャンネル登録数10万人は堅いのではないかと思っています。始めた当初は「計画が大きすぎるんじゃない?」などと言われましたが、今では「いやいや、まだまだいけるでしょ」と言っていただく機会が増え、非常にうれしい限りです。

もっといろいろな動画を作りたいと考えており、今はコラボ企画も準備しています。みなさまがあっと驚くような方とのコラボも、もしかしたらあるかもしれません。まだ具体的には言えませんが、いろいろなアイデアを考えています。

成長戦略:利益率拡大「垂直統合モデル」

瀬口:地味ですが、今後は粗利率も改善していきたいと思っています。住宅版SPAモデルとして、自社で工事を内製化することによって、粗利率を7ポイント改善しようと進めています。基礎工事・給排水工事の内製化にはすでに成功しており、今後その割合をどんどん増やしていきます。

成長戦略:サブスクリプション事業

瀬口:住宅メーカーでは珍しいのですが、当社はSaaS事業を展開していきます。2021年6月のローンチに向けて、AIを活用したプラン提案システムをCADメーカーと一緒に開発しています。この事業は2年後の営業利益1億円を目指して育てていきたいと考えていますが、細かいことはまだあまり言えません。

「まだどこも実現していないことをやっていこう」ということで、全国の工務店や不動産会社にこのサービスを提供していきたいと考えています。開発は順調に進んでいます。

amazonのマーケットプレイス型

瀬口:今後のビジョンについて、初めてみなさまにお伝えする内容になります。「プラットフォームになる」ということですが、自社物件だけを売っていたのでは、プラットフォームとは言えません。

今までに我々が培ったデジタルマーケティングを活用して、他社の建売物件も売っていくようなプラットフォームを作りたいと考えており、もう少しでローンチできる予定で動いています。Amazonのマーケットプレイスのような仕組みを作っていきたいと考えています。

まずは福岡から始め、神奈川、東京というかたちで進めていきます。非常におもしろい試みです。今までは「建売を売る」となったら、地元の大小さまざまな仲介会社が営業力を生かして、内見したりしながら販売していたのですが、「もっとスマートに売ろうよ」という仕組みです。

最近、悲惨な事件もありましたが、内見時にいろいろなことが起こることもあります。お客さまはオープンプラットフォームのサイトの中で物件を自由に見て回り、比較ができ、当社はそれを第三者的に、例えば格付けをしたり比較表を作ったりします。このようなことを進め、お客さまにネット上で買っていただくような仕組みを作っていきたいと考えています。

この仕組みが完成したら、例えばマンションや中古住宅などの、他のいろいろなところに横展開ができると考えています。

家を再定義する

瀬口:我々は今まで家の売り方を変えてきましたが、今後目指していくのは「家を再定義する」ということです。「家」には、実は車のような大きな進化はなく、「家のイノベーション」は起こっていないのです。我々はそこを変えて、「未来の家を作ろう」「住宅版のテスラを目指そう」と思っています。

具体的に言うと、AIを搭載した3Dプリンターで作る家です。今、この開発に着手していこうと動いています。まだ具体的なことは言えませんが、3Dプリンターを使えば、家は3日くらいでできます。ものすごくコストダウンできるということです。

その上、AIを搭載した家ということで、それぞれの家の住人の、日々の生活に合わせて、例えば「この住人はだいたい7時に帰ってくるよね」「じゃあ、その10分前からクーラーを入れておこう」「暖房を入れておこう」「お風呂を沸かしておこう」ということも可能になりますし、「カーテンを6時半に開けよう」ということも可能になります。

これも、ある企業と一緒に話をしながら開発を進めている状況です。もっと具現化されてきたら、みなさまにも詳しくお伝えしたいと考えていますので、ぜひその時を楽しみにしていただければと思います。

今、3Dプリンターは新型コロナウイルスの影響で輸入がなかなか難しいという面もあります。日本には建設用の3Dプリンターがまだないためです。3Dプリンターで作った住宅というのも、日本にはまだありません。

しかし、実は海外ではもう実現しています。我々はこれを日本一早く実現したいと考えているため、ぜひみなさまに期待していただきたいと思います。今、いろいろな企業と一緒に、これを進めていく志を持った方を探しているところです。ぜひ期待していただいて、「ああ、社長があの時言っていたのはこれか」とみなさまに思っていただけるよう、しっかりとがんばっていきたいと思っています。

以上が、今日の私からのみなさまへのメッセージでございました。ぜひとも、引き続きLib Workをよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

質疑応答:事業基盤のない土地での「e土地net」の運用について

坂本慎太郎氏(以下、坂本):御社はWebでの集客に非常に強みを持っているということですが、御社のWeb戦略の1つ「e土地net」は、現在は事業基盤のある九州北部から中部、関東を対象にしていますよね。

今後は全国に出店していくことになると思うのですが、御社の事業基盤がない地域での「e土地net」の運用について、「見込み客は、Webだからいろいろなところから来る」というお話もありましたし、事業基盤を作るまでの間は他社に1回流したりすると、収益が高まるのではないかと思います。そのお付き合いがあれば、M&Aをして、さらに出店ということもできると思うのですが、いかがでしょうか? 

瀬口:今のようなご意見は、確かに「なるほどな」と思います。柔軟に検討しながら全国展開に向けて進めていきたいと考えており、なんらかのルートを排除するということはありません。最短で日本全国に展開していきますが、その上で、品質の担保はもう絶対に「マスト」です。M&Aも品質をしっかりと把握しながら進めていきたいと考えています。

今、日本全国の企業からさまざまな案件を持ち込まれています。その中でタクエーホームを選んだのは、非常に品質がよいためです。クレームがほとんどなく、訴訟もほとんどないということで、「ああ、これは安心だ」と思いました。私が社長として入ってみて感じるのは、やはり家の作りが非常によいということです。アフタークレームもほとんどありません。そのようなところと手を組んでいきたいと考えています。

質疑応答:「e建築士net」での建築士との調整について

坂本:「e建築士net」は、建築士と顧客をマッチングして御社に家を建ててもらうサービスということで、今は熊本を中心に展開していますが、今後、事業基盤がある福岡や関東で展開していくと思います。

都会の建築士になると、けっこうマニアックな人が出てきて、「資材の調達が大変」とか、「工法が複雑でコストがかかってしまう」などの苦労がありそうな気がしますが、現在、熊本ではこのような問題はないのでしょうか?

瀬口:今のところ、まったく問題はありません。基本的には、やはりそのような部分はあるため、予算をしっかり伝えます。我々が第三者的に入って、建築家の方に「いや、このお客さまの予算は2,000万円までですからね」とお伝えするなど、当社のスタッフが間にうまく入りながら、「ここもう少しこうしましょうよ」というように調整していくため、そのようなところはご安心いただけると思います。

質疑応答:今後のYouTubeでの展開について

坂本:「YouTube」での展開についてお伺いしたいと思います。建築や家に関する主要な「YouTube」チャンネルは、登録者数がすでに2万人を超えていますが、それ以外にIRチャンネルも開設していますよね。御社の戦略などがわかり、社長の株式投資のお話もあって、おもしろいと思っています。

「YouTube」で「他の社長と対談したい」というお話がありましたが、どのような社長と対談したいと思いますか? また、5年後を見据えて「YouTube」の戦略を推し進めるということですが、サブチャンネルについて、IRチャンネル以外にも増やしていきたいチャンネル等がありましたら教えてください。

瀬口:まず、社長との対談については、いろいろな方と対談してみたいと思っています。いろいろな大物の経営者や、私の人脈の中にもさまざまなすばらしい経営者がいらっしゃるため、そのような方々を考えています。

実は当社と裏でいろいろな取り組みをしている企業もあるため、その経営者やCEOの方をお呼びして、「実はこんなところで当社とつながっています」という「ネタばらし」もしながら、投資家の方々が少しでも興味を持てるようなチャンネルを作っていきたいと思っています。

サブチャンネルについては、リペアチャンネルやリフォーム、リノベーションなどに広げ、今後もっとこのチャンネルを大きくしていきたいと考えています。

質疑応答:内製化による利益率の向上について

36ページの、利益率の拡大に向けた「垂直統合モデル」についてお伺いしたいと思います。基礎工事と給排水工事の内製化を行ったことで粗利が向上し、今後は木工事や外壁工事などの内製化も進めていくということですが、これによってさらにどのくらい利益率が上がる見込みなのでしょうか?

また、現在は熊本を中心とした九州と関東で事業を展開していますよね。内製化については、M&Aしたタクエーホームですぐにできるかはわかりませんが、新しく出店した地域の内製化も徐々に進めていくとすると、利益率の現状としては「今は基盤である熊本・九州が一番が高く、新しく出店した地域はこれから徐々に上がっていく」というイメージでよいでしょうか? そのような利益率のパターンを教えてください。

瀬口:ご質問のとおりです。まず、粗利率の改善については、スライドにも記載のように、もともと内製化を始める前は28パーセント程度だったのですが、実は今、1年間で30パーセントを超えるような粗利率になっています。「非常に効果があるな」と実感しているのですが、やはりある程度の量がなければ、逆にコストがかかります。熊本くらいのシェアを取らないと、なかなか進めていけません。

関東で、具体的には年間300棟程度のシェアを取ることができれば、内製化は十分に可能になってくると思いますので、早く関東でのシェアを上げていきたいと考えています。

質疑応答:ウッドショックの影響について

坂本:ウッドショックについて、現時点で御社への影響はあるのかと、価格の転嫁は進んでいるのかについて、市況の部分と転嫁の部分を教えてください。

瀬口:みなさまが今、興味のあるウッドショックについて、「業界は実際どんな感じなの?」ということですが、非常に運のよいことに、九州に本社があり、横浜にタクエーホームがあるため、両方の状況がわかります。実は九州のほうの住宅メーカーは杉を使っているため、供給に関してはほとんど影響ありません。

一方で、関東以北では杉に対しての信頼度が非常に低く、「杉を持ってくる」と言っても、「いや社長、杉ですか?」という感じでかなり拒否感があります。

坂本:それはどのような理由からでしょうか?

瀬口:杉はホワイトウッド等に比べると多少柔らかいです。

坂本:節がけっこうあるという話も聞きますね。

瀬口:そのとおりです。そこのアフターが出てくるということで、「ちょっと嫌だ」と言われることがあるのですが、今はもう杉も相当に乾燥材の技術が進んでおり、以前のようなイメージとは違っています。関東の方々は以前のイメージで言っているのですが、今は非常に杉材も乾燥が進んでいて、もうほとんど集成材と変わらないようなかたちで、品質は安定しています。

我々は、非常にありがたいことに九州に本社があったおかげで、供給に不足は一切ありません。しかし、コストという面では、杉1本あたりの丸太価格が毎月が上がっている状況です。ただし、我々はコストで売っている会社ではありませんから、そこはしっかりと販売価格に転嫁することで、十分に利益率の吸収を図れると考えています。そのため、現時点では問題ありません。

難しいことに、この状況がずっと続き、「やっぱりもう背に腹は代えられない」「全部杉でいこう」という会社が増えてくると、供給量に影響が出てきます。この影響が出てくる、またはそのリスクが高まることで、来年どういう状況になるかというのは、全体の懸念としては少しあるところです。

質疑応答:株主還元の方針について

坂本:株主還元についてですが、御社は優待の利回りが1,000株以上で特に高く、85万円くらいの投資で6万円分の「プレミアム優待倶楽部」のポイントが付与されるということで、「けっこう還元が高いな」と思っています。

御社はIT方面に力を入れているため、同業他社と比較するのはなかなか難しいのですが、PERを維持すると言いますか、高いPERのまま成長していって、PERが低くなっていく、その起爆剤というかたちで株主優待を設定されていると思います。

この株主優待はかなり力が入っていて人気だと思うのですが、今以上の株主還元を考えた時に、優待に振るのか、それとも配当に振るのかという還元政策を教えていただけたらと思います。

瀬口:実は、僕も20年以上前から株をしているため、個人投資家の気持ちがよくわかります。これについてはもうはっきりしており、正直なところ今は優待にしっかりと取り組んでいきたいと思っています。個人投資家の方々は、優待に対して非常に強い思いもありますし、優待施策をここで諦めて放棄したら、時価総額的に相当な損失が出ると思っています。

それは望んでいないため、優待はもっといろいろなことを、例えば先ほどお伝えしたように、「プレミアム優待倶楽部」のポイントがよいのか、それともクオカードがよいのか、どちらの効果が高いかは、正直なところわからないため、いろいろな人の意見を聞きながら試していきたいと思っています。

このやり方をシフトしていくタイミングは、「機関投資家が入ってくるタイミングがいつか」にかかってくると思います。機関投資家がしっかりと投資できるポイントとしては、やはり時価総額1,000億円だと思っています。

坂本:そうですね。おそらく500億円から1,000億円でしょうね。

瀬口:そうです。1,000億円になるまでは、個人投資家の力をお借りしながら企業価値をしっかりと上げていき、1,000億円を超えてきたら、今度はそこでバトンタッチしてもらい、機関投資家にしっかりと買っていただけるような施策を行っていきます。そうなると、配当性向を少し重視していかなければいけないかもしれません。

質疑応答:YouTubeチャンネル加速の要因と今後の戦略について

叶内文子氏(以下、叶内):「YouTube」チャンネルの加速の要因について教えてください。また、10万人登録を目標とされていますが、これからどのように伸ばしていこうとお考えですか?

瀬口:加速の要因ですが、まず1つは、専属のクリエイターを呼び寄せました。普通は片手間で動画を作るところが多いのですが、我々は他のところで活躍してきた「YouTube」クリエイターを専属で呼んで動画を作っています。また、新たにこの7月には、テレビ局のスタッフとして編集等を経験してきた人間も入社するため、動画の配信回数や頻度が増えてくると思います。

今後もっと伸ばしていくためには、まずはサブチャンネルをどんどん増やしたいと思います。もう1つは、いろいろなYouTuberとのコラボを行っていきたいと考えているため、ぜひとも期待していただきたいと思っています。

坂本:この戦略は本当に先鋭的ですね。僕も「YouTube」チャンネルを持っていますので、ぜひコラボさせてください。

瀬口:ぜひとも、よろしくお願いします。

叶内:投資家対談もできそうですね。

坂本:そうですね。投資家対談も、IRチャンネルのほうにも出ますので、呼んでください。

瀬口:IRチャンネルでも早く登録数1,000名を実現しようと思っていますので、ぜひともよろしくお願いします。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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