正当な評価制度を

シニア層の就労状況について、ここまで見てきました。

同じ仕事をしているのに、再雇用の前後で給料が半分も違うという事実に驚いた人もいるでしょう。

政府は今「同一労働同一賃金」を掲げています。同一労働同一賃金とは、同一企業・団体でのいわゆる正規雇用労働者(無期雇用フルタイム労働者) と非正規雇用労働者(有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者)の間の不合理な待遇差の解消を目指すもの。

今回の調査結果は、まさにこの流れにも一石を投じる内容となっています。

現役時代の給与体系、再雇用後の給与体系、年功序列の給与体系など、我々の働き方とその報酬のあり方が複雑に絡みあっている問題ともいえそうです。職務にあった給与が、正当な評価により、適正に支払われるような仕組みの構築が望まれます。

調査対象

【A群】 シニア従業員 3000人
年代:
50〜54歳:1056人(男性:365人、女性:691人)
55〜59歳:773人(男性:385人、女性:388人)
60代:1171人(男性:750名、女性:421人)

【B群】 若年従業員 3000人
年代:20代-40代 各1000人(男女 各500人ずつ)

合計サンプル数 6000人 
※居住地域:全国 / 男女、企業規模:100人以上 / 第一次産業は除く / 日本企業のみ

 

参考資料

 

LIMO編集部