図表3:コロナ禍生活1年で「新たに気づいたこと」

出所:「新型コロナウイルスに関する生活者調査【特別編】」(博報堂生活総合研究所)

「自分も社会全体も衛生意識が高まり、風邪や病気にかかりにくくなった」(1位)

毎年インフルエンザが流行する時期には、筆者の子供たちが通う小学校でも大抵いくつかのクラスが学級閉鎖になっていましたが、昨冬はインフルエンザの話を聞くことさえありませんでした。

コロナ前はそれほど重要視されていなかったマスクの着用や手洗い・手指の消毒が、病気の予防に大きな効果があると実証されたことは、公衆衛生に対する人々の意識を変えたのではないでしょうか。

「家族と過ごすことが楽しくなった」(2位)、「人と会うときの時間を大切にするようになった」(同率3位)

外出自粛では必然的に家族と過ごす時間が増え、逆に家族以外の人とはなかなか会えなくなってしまいました。不安な時期にそばにいてくれる家族がいかに心強い存在であるか、また、人と会う時間がいかに貴重なものかという気づきは、コロナ禍で思うように行動できない経験があってのことかもしれません。