繰り上げ受給で減った年金額は一生そのまま

「年金を前倒しでもらえるなんてラッキー」とは言えない繰り上げ受給。

年金が減額されるのはデメリットといえるでしょう。

このほかにも、繰り上げ受給には下記のようなデメリットがあります。

年金の「繰上げ受給」気をつけたいデメリット

  • 減額された年金額は一生変わらない(65歳になっても本来の受給額には戻らない)
  • 繰上げ受給を請求すると、その後取り消しや変更ができない
  • 障害年金を請求できなくなる場合がある
  • 寡婦年金がもらえなくなる

特に、病気やケガをしやすくなる老後の生活において、障害年金は転ばぬ先の杖。

繰り上げ受給によって障害年金がもらえなくなるのは、大きなデメリットと言えそうです。

繰り上げ受給を受けるかどうかは、こうした点をじっくり考えた上で、慎重に判断していきましょう。

減額率は「繰り上げた月数×0.5%」

年金を繰り上げ受給した場合、どれぐらいもらえる金額は減るのでしょうか。具体的にチェックしていきます。

減額率=0.5%×繰り上げ請求月から65歳に達する日の前月までの月数

減額率を詳細にみたい方はこちらの表に「(参考)老齢基礎年金の繰上げ減額率早見表」が載っています。参考にされるとよいでしょう。