「退職金で老後は安泰」とは言えない
公務員の退職金について、民間企業と比較しながら確認してきました。
民間企業より公務員の方が退職金が高く、おおむね2000万円程度の額が安定的に支給されると言えそうです。
しかし実際には、公務員に支払われる退職金は民間企業に支払われる額と極端に乖離することがないように、調整が行われています。
そう考えると、必ずしも公務員の方が極端に恵まれた環境にあるとは言えないかもしれません。
加えて、昨今のコロナ禍のように人生において突然のハプニングはいつ起こるか、誰にも予想がつかないものです。
公務員であろうと会社員であろうと、万が一の事態に備えて、早めに資産を形成することは誰にとっても必要なことであると筆者は考えます。
資産形成は、早くスタートするほどリターンが大きくなるのが一般的です。
老後の生活に不安を抱えているものの、なにからはじめればいいかわからない方は、資産運用のプロに相談してみることからはじめてみるとよいでしょう。
参考資料
- 人事院「令和2年国家公務員給与等実態調査の結果」
- 人事院「退職手当の支給状況(令和元年度退職者)」
- 内閣人事局「早期退職募集制度について」
- 総務省「平成31年地方公務員給与の実態 第1 調査結果の概要 」
- 総務省「地方公務員の退職手当制度について」
- 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」より「退職給付(一時金・年金)の支給実態」
齊藤 慧