投資は「ギャンブル」か「未来への期待」か?

自由に使えるお金が「増えた人」が積極的に行っている投資。その投資に対する印象を聞いたところ、最も多かったのは「ギャンブルのような怖さ」という回答で、次いで「専門性の高い難しさ」「コツコツとした堅実さ」が続きました(図表4参照)。

とりわけ、「ギャンブルのような怖さ」と答えたのは、お金が「減った人」「やや減った人」「変わらなかった人」が多く、「投資は怖いものだ。だからやりたくない」と考えるのも無理はないかもしれません。

かたや「増えた人」は投資を「未来に対する期待感」と回答しており、投資に対して両者が真逆のイメージを持っていることが分かる結果になっています。

最近では、個人型確定拠出年金のiDeCoや少額投資非課税制度のNISAを利用する人が増えており、少しずつ投資の裾野は広がってきていますが、投資=怖いというイメージを完全に払拭するまでには至ってないようです。

図表4:投資にどのような印象を持っているか

出所:コロナ禍で変わったお金と時間の使い方に関する調査より(株式会社Fan)

おわりに

今回取り上げた調査の結果を見ると、自由に使えるお金が「増えた人」は、投資や貯蓄といったお金を増やす行動に積極的なようです。長引くコロナ禍で経済への影響に深刻さが増している今、いきなり投資を始めるのは難しいかもしれませんが、お金を増やすことについて考えてみることも必要かもしれません。

参考資料

中野 令子