「働き続ける」選択肢もアリ!

「定年までにお金を貯められそうにない…」という方は、定年後も働くことを視野に入れてみてもよいかもしれません。

年金受給開始を遅らせてリタイア後の受給額を増やす、在職老齢年金を受給しながら働く、などの道が考えられます。

年齢や収入額などを考慮しながら、ご自身に合った働き方を選んでいけると安心できそうですね。

2021年4月1日、改正された「高年齢者雇用安定法」が施行され、70歳までの就業機会の確保が努力義務となりました。働く意欲がある方は70歳までバリバリ働いて、70歳からゆとりのある老後を過ごしてもいいかもしれません。

さいごに

今回は、老後の生活について真剣に考え始める50代の貯蓄額を見てきました。定年間近の50代でも、まだまだ老後資金を満足に貯められていない方も多いようです。

今の段階で貯蓄が全くできていない状態でも、本格的な老後を迎えるまでに、10年~20年ほどあります。安心したセカンドライフを迎えるためにも、これから老後資金を少しずつ準備していきましょう。

参考資料

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

石黒 杏樹