60代「シニア格差」から考える「老後のお金」

今回のデータによると、60代の「純貯蓄額」は1540万円となりました。

2019年金融庁のレポートに端を発した「老後2000万円問題」。この「2000万円」には少々足りない、という結果となります。

ただし、こちらはあくまでも平均値。一部の富裕層や、相続・贈与などがある人も含めたデータです。貯蓄の進捗状況も、老後に必要となるお金も人ぞれぞれ。一概に「いくらあれば安心」とは言い切れません。

とはいえ、先述の「シニア格差」ともいえる状態が生じる背景には、若いころからの「貯蓄に対する意識」が大きく影響していることは、あながち間違いではないといえそうです。

働き盛りの現役のみなさんは、定年退職・年金受給開始までの支出と収入を整理して、老後資金の準備に取り組まれるとよいかもしれませんね。

収入や貯金の悩みごとは、親しい友人同士でもなかなか話題に出しづらいものです。

「餅は餅屋」ということわざがあります。お金にまつわる疑問や不安は、お金のプロフェッショナルに相談してみることが、解決策を見つける近道かもしれません。

ご参考

総務省の家計調査報告(貯蓄・負債編)の用語の解説によると、貯蓄とは、

ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいう。 なお,貯蓄は世帯全体の貯蓄であり,また,個人営業世帯などの貯蓄には家計用のほか事業用も含める。

参考資料