公務員と会社員ではどちらが安定しているかと聞かれたら、ほとんどの人が「公務員」と答えるでしょう。

安定している要因としては、「リストラがない」「給与が安定している」などが一般的に挙げられるかと思います。

私は以前生命保険会社でマネーセミナーの講師やマネープランニングのアドバイザーをしており、1000人以上のお客様のお金の相談を受けてきました。

相談では、一生涯の収支を見える化したいという要望が多く、就職した年齢や給与など様々な情報をお伺いするのですが、退職金額を明確に把握されている方は、なかなかいらっしゃいませんでした。

そこで今回は、安定しているイメージの公務員と民間企業の会社員で、受けとる退職金にどのくらいの差があるのかを見比べていきたいと思います。

国家公務員、いくら退職金を受け取っているか

まずは、国家公務員の退職金から見ていきましょう。

内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況（令和元年度退職者〉」によると、国家公務員の退職金は以下の通りです。

常勤職員

  • 定年：2090万6000円
  • 応募認定：2588万1000円
  • 自己都合：316万1000円
  • その他：201万6000円

うち行政職俸給表（ー）適用者

  • 定年：2140万8000円
  • 応募認定：2278万円
  • 自己都合：362万7000円
  • その他：265万8000円