クレジットカード不正利用被害の傾向とは
2017年以降、クレジットカードの被害総額は増えている傾向にあります。なかでも増えているのは番号盗用被害額です。2016年の番号盗用被害額は88.9億円でしたが、2017年は176.7億円、2018年は187.6億円となり、2019年は222.9億円、2020年は223.6億円と200億円を上回っています。
一方で偽造カード被害額は2018年以降減っている傾向にあります。2017年の偽造カード被害額は31.7億円でしたが、2018年は16.0億円、2019年は17.8億円、2020年には8.0億円と10億円を下回っています。
偽装カードがつくりにくくなり、番号を盗用してインターネットなどで不正利用するケースが多くなってきていることが考えられます。
まとめにかえて
日本クレジット協会の「クレジット関連統計」の「クレジットカード不正利用被害額の発生状況」によると、2020年(1月〜12月)のクレジットカード不正利用の被害総額は251.0億円であることがわかりました。番号盗用被害額で、223.6億円構成比は89.1%を占めます。
また近年、不正利用のなかでも、偽造カード被害額が減少、番号盗用被害額が大幅に増加している傾向にあります。
クレジットカードを利用する際は不正利用に強いクレジットカードを使っていくべきであることは明白です。少しでも参考になれば幸いです。
参考資料
藤原 悠喜