2019年2月期は20億円を超える営業利益を計上していました。しかし、新型コロナウイルス問題が発生した2020年2月期には、営業利益は黒字ながら店舗の減損により当期純利益は▲2.1億円の赤字。続く2021年2月期は営業利益ベースでも赤字に転落しました。

また、2021年2月期も出店17店に対し128店舗を閉店したほか、収益性の下がった店舗の資産価値を引き下げるなど店舗の減損を計上したため、当期純利益は2期続けての赤字に。さらに当期純利益は▲87億円と大幅な赤字となりました。

約100億円の借入を行い今後に備える

リンガーハットの売上には毎期“その他の営業収益”が計上されています。その額は2019年2月期13億円、2020年2月期14億円、2021年2月期10億円で、利益額をかさ上げしています(その他の営業収益は売上総利益と合算される)。

その他の営業収益を除くと既に2020年2月期時点でほぼ収支均衡であり、2021年2月期は前期比での減収分がダイレクトに赤字に響いた状態です。

大幅赤字となった2021年2月期ですが、一方で同社はコスト削減(販管費が対前年同期比▲36億円)に加え、100億円を超える借入金の積み増しを行っています(財務活動によるキャッシュ・フロー104億円)。

当期純利益▲87億円を計上したものの約100億円の借入を行うことで、今後の企業存続に向けて万全を期した状態といえるでしょう。