新卒入社・Dさん(女性)のケース

「近いうちに絶対に会社を辞めてやる!」と思って付け始めた会社への「グチメモ」が、メンタルを保つことにつながりました。内容は、ムカつく上司のこと、自分が怒られて納得できなかったことなど。

ある日ふと見返したら、「なんだ、こんなことにムカついてたのか」と感じることも多く、読み終わると気分もスッキリしていました。ムカつくことや納得できない気持ちの多くは、時間とともに落ち着くことが実感できるので、不満を抱えている人は試してみるといいかもしれません。

新卒入社・Eさん(女性)のケース

想像以上に人間関係が殺伐としていて、仕事も見よう見まねで覚える感じが嫌で、仕事を辞めたいと友達に相談。すると、「我慢するときは、キャラを作ってなりきる」とアドバイスしてくれたんです。

そこで、嫉妬されて孤立している美人キャリアウーマンを演じることにしたんです。それが結構面白くて、今では現実逃避したいときにいろいろなキャラクターになりきって頑張っています。給料は悪くないので、一時の感情で辞めなくてよかったと思っています。

転職・Fさん(男性)のケース

せっかく転職したのに、仕事を任せてくれず嫌気がさしていました。でも、家賃や生活のこともあり、辞めることもできず…。こんなハズじゃなかったという思いを、「自分ならこんな仕事ができる」「改善点は、ここ」などという具体的な内容で、日記に書くようになりました。

書くとモヤモヤが吐き出せたし、社内会議で発言するのにも役立ち、次第に仕事も任せてもらえるようになりました。だから日記は今も続けています。

乗り越える方法を試してみることが大切

「リアリティショック」を受けたときには、仕事が楽しいと感じられず、会社を辞めることまで考えたという人もいましたが、数年以上経った現在は、仕事を続けてよかったという人がほとんどです。

こうしたことから「リアリティショック」を受けても、すぐに仕事を辞めることは得策ではないと言えるでしょう。今、心が折れそうになっている人は、今回紹介したメンタルを保つ方法なども試しながら冷静に対処してみてくださいね。

参考資料

山内 良子