まず、欧州の動きから見ていくと、ステランティスが誕生する前の5年間に、注目すべき買収や合併、社名変更が行われていることが分かります。

2016年4月に「PSAプジョー・シトロエン・グループ」から「グループPSA」に社名を変更しています。また、2017年8月にはグループPSAが「オペル」の買収を完了。そして2019年12月には、「FCA」と「グループPSA」の対等合併が発表され、2021年1月に両社の合併が完了し、「ステランティス」が誕生する流れとなっています。

ステランティスは、グループPSAから「プジョー、シトロエン、DSオートモビル、オペル、ヴォクソール」5ブランド、またFCAが擁していた「フィアット、アルファロメオ、アバルト、マセラティ、ランチア、クライスラー、ジープ、ラム、ダッジ」の9ブランドを加えた計14ブランドを扱うことになります。

ステランティスの日本での状況に関していえば、現時点でグループPSAジャパンとFCAジャパンが存在しており、現時点ではそれぞれ別法人として存在し、統合はされていません。

日本法人の動きに目を向けると、欧州でもグループPSAがオペルを買収し、日本でもオペルを再び扱う計画もあり、2020年2月に、プジョー・シトロエン・ジャポンからグループPSAジャパンに社名を変更しています。

現在、グループPSAジャパンではプジョー、シトロエン、DSオートモビルの3ブランドを中心に扱っております。

また、FCAジャパンでは、アルファロメオ、フィアット、ジープ、アバルトのブランドを扱っています。

日本では、現時点ではステランティスとして両ブランドを同時に同一法人では扱ってはいません。