プジョー、シトロエンといった自動車のブランド名を一度は聞いたことがあるかと思います。ただ、意外と「どういう企業が作っているのか」を知る機会は少ないものです。

例えば、プジョーはもともとコーヒーミルやペッパーミルなど、調理器具メーカーとして発足しており、1889年に同社が自動車を作るようになって以来、各事業が発展していきました。

今回は、プジョーをはじめとするブランドを擁するステランティスができるまでについてみていきます。また、国内での動向を知るために、グループPSAジャパン(Group PSA Japan)およびFCAジャパン(FCA Japan)の販売実績も確認していきます。

グループPSAからステランティスになった経緯を振り返る

まず、日本法人のグループPSAジャパンの沿革をプレスリリースなどをともに、ステランティスにまで至った流れを欧州と日本に目を向けて確認していきます。

  • 2016年4月:フランス本社が社名変更(PSAプジョー・シトロエン・グループ→グループPSA)
  • 2019年12月:フィアット・クライスラー・オートモービルズ(以下FCA)およびグループPSAの50:50の対等合併合意が発表
  • 2020年2月:日本法人が社名変更(プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社→Groupe PSA Japan株式会社)
  • 2020年7月:FCAとグループPSAの合併による新会社の名称を STELLANTIS(ステランティス) に決定
  • 2021年1月:合併が完了し、ステランティス誕生