ちなみに、文部科学省が推奨するICT機器は、先述のChromebook、iPadそしてWindows PCの3種類で、どれを選ぶかは各自治体が判断しています。
iPadはスマートフォンと同じように直感的に操作できるため低学年の児童でも簡単に扱いやすい面があります。しかし、早い時期からキーボードを打つ方が子どものためになるという考え方もあります。
パスワード設定の重要性も説明
こうして始まったGIGAスクール元年ですが、機器が配布されたからすぐにプログラミング教育に入るというわけではありません。筆者の子どもたちは、配布される前に担任の先生から「パスワード決め」が宿題として出されました。その際、以下のような決まり事をいわれたそうです。
- 個人情報と直結する誕生日や住所を使わない
- 数字だけの組み合わせにしない
- アルファベットの大文字と小文字と数字を取り入れる
- 保護者にパスワードを書いた紙を保管してもらう
学校では、安易なパスワードだと外部からの攻撃を受けた際にすぐに漏洩する危険性があるなど、数字を使って分かりやすく説明されたとのこと。現実的な問題を教え、セキュリティに対する意識を啓蒙する狙いを感じました。
生徒が家で作ってきたパスワードは先生が目を通し、「安全性に問題あり」という判定を受けた場合は、もう一度考え直す作業をした子もいたようです。