「巣ごもり消費」「ソーシャルディスタンス」「3密」。これらの言葉はこの1年で広まり、すっかり定着しました。コロナ禍に関する新しい言葉が次々に誕生したのは、日常生活が一変してしまったことの表れでもあります。
子どもたちの学びも急速に変わりつつあります。昨年の臨時休校時には、多くの保護者から「家にいても学習機会の確保を」と、オンライン授業のようなICT機器を駆使した学びを求める声があがりました。
それを機に、文部科学省はICT教育の環境整備を加速。2021年度は「GIGAスクール元年」と位置づけられ、国公私立の小学校・中学校・特別支援学校における教育現場でPCやタブレット端末の利用が開始されています。
急激に進んだGIGAスクール構想の実施
文部科学省から、先端技術を使った新しい学びとして「GIGAスクール構想」が打ち出されたのが2019年12月。その公表から間もなく新型コロナウイルスの感染拡大が起き、昨年2月末には全国一斉臨時休校が行われました。
突然決まった臨時休校中、大問題となったのが子どもたちの学習機会の確保。これを受け、GIGAスクール構想実現の動きは急激に進みます。
具体的には、2020年度中に公立学校に通う子どもに対してICT機器の「1人1台配布」を目指すとされ、筆者の子どもたちが通う学校でも2020年度中の2月に児童全員にChromebook(クロームブック)が配布されました。
年度末ということもあり、本格的な利用は新年度(2021年度)からということでしたが、先生からChromebookを渡された子どもたちは大いに盛り上がっていたようです。