4月になって、自分の会社にも新入社員が入社してきたという人も多いのではないでしょうか。新入社員のうちはまさに「仕事を学ぶこと」こそが仕事ですし、先輩社員や上司としては「仕事を教えること」も仕事です。

ですが、教えるのがイヤになるような社員もいるようです。今回は、数多くの若手社員の教育を経験してきた管理職3人に聞いた、「もう指導したくない」と思う部下の特徴について紹介します。

そもそも礼儀や常識に欠けている

「教える方にも一定の礼儀があるとは思うけど、教わる方にももちろん礼儀や敬意が必要。相手の大事な時間を使って教えてもらっているわけだから感謝の気持ちを持たないと」と話すのは、金融機関で働く40代管理職のAさんです。

「社会人としての礼儀が身についていない若手社員が増えた。実はうちの会社は最近まで中途採用しかしていなかったのだけど、ここ数年で新卒採用を開始。基本的なビジネスマナーなどの研修が手薄なのか、それとも採用基準が甘いのかわからないけれど、とにかく礼儀や常識に欠けている」と言います。

具体的には、「業務時間中に同期同士でこそこそアニメの話をしてふざけ合っていたり、鼻歌を歌ったり、YouTubeを見ていたり、集中できないからヘッドホンをつけて仕事をしたいと言い出したり…。ヘッドホンについては別に許してもいいと個人的には思うけれど、若手のうちは声を掛けられて気付けないと周囲の社員からよく思われないのに」と続けます。

たしかに、ヘッドホンを付けて仕事をしている新入社員が愛されるイメージはあまり思い描けませんね。業務時間中に同期とふざけ合っているというのも、鼻歌を歌うというのも常識的には考えられません。

「何か教えてあげると『助かります』とか『了解です』とか言ってくる。目上に対してはもう少し敬意を持った言葉遣いが必要だと教えたが、顧客にこんな口の利き方しないだろうかと不安になる」とAさんは嘆いていました。