「教えてもらっていません」とウソをつく

「何度教えてもメモを取らない。ミスをすると『教えてもらっていないので』と言い訳をする。そんな若手社員にはもうコリゴリ」と話すのは、情報ベンダーで働く30代管理職のCさんです。

「自分が何かミスをすると『知らなかったんで』とか『教えてもらってないんで』とウソをつく。明らかに教えた内容なのに、本人がメモを取らないから忘れてしまっているだけ。『この前教えたよね?』と言っても『いや、知らないですね』『聞いてません』と平気で言ってくる」とあきれ顔。

「メモを取ってと言うと『メモを取るのは別にいいんですけど、あまり効率よくないんですよね』と反論してくるし、もう何なの?と言いたくなる」と続けます。

しかし、Cさんにはより頭を悩ませることがあるのだそう。「ありがたくも自分のことを慕ってくれている部下がいて、その部下は問題の若手社員の先輩にあたる。若手社員があまりに『それはCさんから聞いていません』とか『ミスしたのはCさんから教えてもらっていないからです』と言うので、その部下が若手社員のことを叱ってくれた」のだそう。

「『お前、この前オレの前でその話をCさんに聞いていた。お前が忘れるのはメモを取っていないからだし、それでミスをCさんのせいにするのはおかしいだろう』と…。それに対して例の若手社員が反論したせいで2人が口論になってしまい…。それ以降、2人は口をきいていない様子」と言うCさん。部下同士が険悪になって困っているようです。

おわりに

今回は、管理職がサジを投げたくなる部下の特徴について見てきました。若手のうちは多少のミスは見逃してもらえますが、それも最初の数年だけ。そのあとは自分でいろんな責任を引き受けていかなければなりません。先輩や上司に「もう指導したくない」と思われるようでは先が思いやられますね。

大塚 ちえ