公務員の平均退職金額はいくらか

民間企業の退職金事情を眺めたところで、今回の本題である公務員の平均退職金について見ていきます。

国家公務員の退職金

まずは、国家公務員の定年退職金から。

内閣官房内閣人事局が公表した「退職手当の支給状況(令和元年度退職者)」によると、国家公務員常勤職員の平均退職金額は以下の通りです。

  • 常勤職員(定年):2090万6000円

地方公務員の退職金

続いて総務省公表の「平成31年地方公務員給与の実態」によると、地方公務員(一般職員)勤続25年以上の定年等退職者の平均退職金額は以下の通りです。

  • 都道府県:2181万1000円
  • 指定都市:2118万5000円
  • 市:2127万1000円
  • 町村:2013万1000円

国家公務員の方がやや低めの印象を受けますが、これは国家公務員の平均退職金額に勤続年数が考慮されていないことが理由です。

勤続年数を25年以上にして平均支給額と受給者数に基づき平均値を算出すると2124万4000円程度となり、地方公務員と差がほとんどないことが分かります。

こうして眺めると、最も退職金が多いのは「大企業の退職金」という結果になりました。

あくまでもモデル退職金と平均値の比較となりますが、決して公務員の退職金が民間企業と比較して多いとは断言できないかもしれませんね。