年金では生活資金が不足するならば…

老後の生活を安心した状態で送るためには、30代、40代といった若い頃から、先手先手でお金に対する意識を高めておく必要がありそうです。

夫婦世帯であれば、現役時代は子育て費用や住宅ローンの返済といった項目が家計を圧迫しているケースも多いでしょう。とりわけ住宅ローンについては定年退職後もしばらく返済が続く予定、というご家庭も多いかと思います。

また、単身世帯、特に女性の一人世帯の場合は、より厳しい老後生活となることも考えられます。夫婦世帯以上に、健康管理や資金形成に力を入れていく必要がありそうです。

たとえば冒頭で触れた「2000万円」。この金額は私たちの大多数にとって、一朝一夕で準備できるものではないでしょう。

まずは、定年退職までの支出・収入をざっくり棚卸しして、現在の貯蓄ペースで安心できるかどうか見積もってみましょう。

長い老後を見据えた資産形成は、できるだけ早めのスタートをおすすめします。若い頃からコツコツとお金を「貯めて、育てる」習慣を身に付けておくことはとても大切です。

まさに、「継続は力なり」といったところでしょうか。

次では、老後のお金をどう準備すればいいのか考えていきます。