年度始めは何かと世話しないものですが、懐かしい昔の友人から突然、近況報告があったりするのは嬉しいものです。

特に友人のおめでたい報告などを受けると、こちらも嬉しくなり、思い出話で盛り上がったりします。

なんでも話せる友人の存在は人生において心強いものですね。ただそんな友人にも相談しにくいことがあります。

そうです。お金の話しです。親しい友人だからこそ、お金というプライベートなことは聞きにくいのかもしれません。

私は大学卒業からこれまで、ファイナンシャル・アドバイザーとして多くのお客様のファイナンシャル・プランニングを担当してきました。

そこで今回は、同年代には聞きにくい、気になる世代別の貯蓄額を見ていきたいと思います。

年齢別の貯蓄額、二人以上世帯はいくらか

まず、結婚して夫婦になったり、子どもがいたりする2人以上世帯のみなさんの貯蓄額を見ていきます。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」より、世帯別貯蓄額(金融資産非保有世帯を含む)は下記のとおりです。

  • 全世代:平均1436万円 中央値:650万円
  • 20歳代:平均292万円 中央値:135万円
  • 30歳代:平均591万円 中央値:400万円
  • 40歳代:平均1012万円 中央値:520万円
  • 50歳代:平均1684万円 中央値:800万円
  • 60歳代:平均1745万円 中央値:875万円

平均値とは極端に大きな数値に影響を受けやすく、実態よりも数値が大きくなりがちです。

中央値は、数値を小さい順、あるいは大きい順に並べてちょうど真ん中にくる数値を指すので、より実態を表しているのは中央値と言えるでしょう。