「1億円」の老後資金、普通のサラリーマンなら何とかなる理由

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老後資金は1億円必要だが、普通のサラリーマンは何とかなるので過度な懸念は不要だ、と筆者(塚崎公義)は考えています。

老後資金は1億円必要

老後資金は1億円必要だ、と言われます。ギョッとする数字ですが、ちょっと計算してみれば、概ねそれほどの額が必要であることは簡単にわかります。

老夫婦2人の生活費が毎月25万円かかるとすると、年間で300万円になります。60歳で定年退職して92歳まで生きると9600万円必要だという計算です。

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あとは、万が一に備えて400万円くらいは持っておきたいですね。何事もなければその分は相続されて葬儀費用になるはずです。

何歳まで生きるかわからないので、正確な金額の算定は無理ですが、60歳女性の平均余命は29年強なので、平均余命より少し長生きしても大丈夫なように32年分を予定しておきたいところです。

あるいは、医学の進歩で平均寿命が伸びるかもしれません。あるいは、妻が夫より若ければ、夫が60歳で定年退職した時に60歳以下かもしれませんから、いずれにしても32年分というのは的外れな計算ではないでしょう。

現役時代に1億円持っている人は稀なのでご安心を

現役の読者は「自分は1億円も持っていないが、大丈夫なのだろうか」と不安になったかもしれませんが、考えてみましょう。今の高齢者で、現役時代に1億円もっていた人は非常に少ないはずなのに、高齢者たちの多くは何とか暮らしているわけで、自分たちも現役時代に1億円なくても大丈夫なのです。

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執筆者
塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。【近著】なんだ、そうなのか! 経済入門』『老後破産しないためのお金の教科書』『経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体』『一番わかりやすい日本経済入門』『日本経済が黄金期に入ったこれだけの理由【雑誌寄稿等】Facebook、NewsPicks、アメブロ等にて適宜ご紹介