コロナ禍で始まる「1億総リストラ時代」のサバイバル術を考える

1億総活躍社会は1億総リストラから始まる!?

最近は、ビジネス系メディアでも「1億総リストラ」という特集をやっているところもあります。そんな時代のビジネスパーソンのサバイバル術を考えてみます。

よく言われる標準的な意見は、自分の優位性が「自社固有の部分に準拠しているのか」「もっと広く汎用性のある部分に準拠しているのか」を見極め、前者の場合は軽々しく転職はしない、といったところでしょうか。

ただ、こんなお気楽な回答が通用するのも、あと数年でしょう。結局のところ、ジョブ型雇用の目指す世界は「自社固有の部分に準拠している優位性」を否定していく方向ですから。

もっと、極端な例を考えてみます。たとえば「何十年も山に通っていた腕利きのイノシシ撃ちだった」「しかし、ある日、山にイノシシがいなくなった」。さて、どうすれば良いか。

一番カンタンな方法は、イノシシのいる他の山を探して猟師を続ける。それが不可能ならば、自然への知識を活かして、エコツーリズムのガイドになる。狭義の職業(たとえば猟師)という枠組みを超えて、自分の優位性を検証する。それくらいのことしか思いつきません。

どうも前総理の提唱した「1億総活躍社会」は「1億総リストラ」の延長線上にあるのかもしれませんね。これを「与件」として考えるべきなのか。ただ個人的には前総理の考えに与する者ではありません。前総理の考え方は前述の「機会の公平性・平等の担保」や多様性に関して、どの程度、本気なのかがよく分かりませんから。

OneMile セミナー

榎本 洋

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執筆者

東京都出身。元会社員。成蹊大学経済学部卒業後、バブル期に広告企画制作プロダクションのフロムガレージ(現DGグループの前身)に入社。その後、転職を繰り返しながら主にBtoB企業のプロモーション企画制作に従事。また編集プロダクションで書籍・ムックの編集・ライティングに携わる。近年では、LCA関連の環境ラベル「CFP(カーボーンフットプリント)」の制度試行事業(経産省)下での広報業務にも従事。最近は、フリーの編集者・ライターとして主にIT分野を中心に活動中。主な書籍関連実績:『高学歴貧困女子が読み解くピケティ』(責任編集/笠倉出版社)、『ロックの教科書』(共著/笠倉出版社)