新型コロナ禍をキッカケとして、日本社会の“働き方"にも大激震の予感がする今日この頃です。「なにかヤバイ感じがするなぁ」と思っている方も結構、多いのではないでしょうか。かくいう自分も、そのなかの一人です。

今回は大激震の予兆の背景や、そこでのサバイバル術について考えていきます。初めに書いておくと、どうなっていくかは正直、サッパリ分かりません、というのが本音です。しかし、考えるヒントくらいになればと、そんな思いで書いていきます。

増加し続ける希望退職者募集

まず、上場企業の希望退職者募集を見てみましょう。昨年(2020年)に希望退職者募集の計画を発表した上場企業は約100社と言われており、前年比の2.6倍に急増しています。今年に入ってもJT、日本金銭機械、コンビニのポプラ、ライトオン他、約40社が既に希望退職者募集を発表しています。

新型コロナ禍の影響拡大による窮状は、外食やアパレル、観光関連にとどまらず、製造業を含む産業界全般に及んでいるのが特徴です。そしてイヤな予感がするもうひとつの理由は、業績が不振を極めたという企業だけではないということです。

つまり、ビジネス構造を変革するための希望退職者募集が始まっている。これは「かなりヤバイかも」と感じてしまいますよね。