Cさんはさらに、パーソナルトレーナーに自宅に来てもらっているのだそう。「ジムのトレーナーで仕事がなくなってしまったという人が多いみたいだから、ウチに来て面倒みてよと声を掛けた。おかげでしっかり体を鍛えられている」とのこと。

「コロナ禍でみんな諦めなければならないことが多い中で、こういうふうに自分にとって快適な環境が保てるのは幸せなこと」だと語ってくれました。

シェフの出張料理

「外食を控えるようになってから、お気に入りの店のシェフを家に呼んで食事を作ってもらっている」と話すのは、60代のDさんです。

「最初は、店で作ったものを届けてもらっていたけれど、それでは冷めてしまったり、湿気で食感が変わってしまったりで、どうも納得できなかった。そう伝えると『実は自分もそう思っていたんです』と言ってくれて、店に許可を取って特別に家に来て作ってもらえることに。そのために設備はいろいろと整えた」と言います。

「今は月2、3回ほど来て作ってもらっている。最近は妻もその様子を見ていろいろ勉強しているみたいだし、子どもたちも料理に興味を持ったので良かったと思っている。コロナ禍が終わってお店が忙しくなったら、こんな風に作ってもらえることもなくなるかと思うと寂しい気もする」と話してくれました。

おわりに

今回は、富裕層の人たちがコロナ禍で買ったモノについて聞いてみました。買うという概念とはちょっと違うものもありましたが、やはり自宅でどう快適に過ごすかに出費していることが目につきました。お金の使いどころがコロナ禍とその前で変わったのは確かなようです。

大塚 ちえ