預金だけではなく資産運用の取り入れを
2000万円以上の金額を準備するとなれば「どう準備したらいいか分からない」と戸惑う人も多いと思います。
そういう人には、老後資金を準備するために「資産運用」を取り入れる事をおすすめします。
「運用」と聞くと「大きく減るイメージがあるからこわい」「ギャンブルみたいなもの」と考える人が多く、日本では運用に対して否定的なイメージを持たれている人が諸外国と比較しても多いようです。
これは金融庁のデータからも明らかです。
日本と米国の家計金融資産残高全体の推移を比較すると、過去20年間で日本は約1.5倍の増加に留まっているのに対し、米国では3倍以上に大きく増加しているということです。
なぜ、同じ20年の間でもこれほど資産残高の増加の幅に差があるのでしょうか。
米国では、年金・保険等を通じて保有している間接保有分も含めた株式・投資信託の保有割合が1995年末時点で39%、2016年末においては46%と運用性の高いものに資産を預ける割合が高まっています。
一方、日本はというと預貯金が保有資産の過半を占めるという構造が過去20年間を通じても変わっておらず、2016年末時点でも株式・投資信託の割合は19%程度となっています。
米国では積極的に投資商品を活用することで、将来の生活費のために投資活動を行っています。その結果、資産の増え方に大きな差が出たと言えます。