みなさんは老後にどのくらいの年金を受け取ることができそうか、確認してみたことはありますか?

受給年齢が近づいた方であれば「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でしっかり把握されている方もいらっしゃるでしょう。

一方、20代・30代の若い皆さんの場合は「そんな遠い将来の話、ピンとこない・・・」という方も多いかと思います。

公的年金の支給額は毎年見直しが行われるものです。とはいえ、現在のシニア世代がどのくらい受給しているかを知ることで、ご自身の老後のお金事情を少しだけイメージすることができるかもしれませんね。

老後に受け取れる年金額は、現役時代の就労スタイルに大きく左右される部分があります。

そこで、今回は『国民年金と厚生年金「みんなの受取額」はどのくらいか』と題して、イマドキの年金事情についてご紹介していきます。

「2階建て構造」の年金制度

さいしょに日本の年金制度のしくみについておさらいしておきましょう。

「2階建て」などと言われる日本の年金制度は、「国民年金」「厚生年金」、二つの年金制度から成り立ちます。

1階部分「国民年金」

日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務

2階部分「厚生年金」

公務員や会社員などが「国民年金」に上乗せして加入

老後に受け取ることができる年金は、

国民年金のみに加入していた自営業やフリーランス、専業主婦(夫)

…「老齢基礎年金(1階部分)」のみ

厚生年金に加入していた人(サラリーマンや公務員)

…「老齢基礎年金(1階部分)」+「老齢厚生年金(2階部分)」


となります。現役時代の働き方により、受け取る年金が変わってくるのです。

では、「国民年金」「厚生年金」、それぞれの受給額の最新事情をみていきましょう。