繰下げ請求と増額率
請求時の年齢 増額率
- 66歳0ヵ月~66歳11ヵ月 8.4%~16.1%
- 67歳0ヵ月~67歳11ヵ月 16.8%~24.5%
- 68歳0ヵ月~68歳11ヵ月 25.2%~32.9%
- 69歳0ヵ月~69歳11ヵ月 33.6%~41.3%
- 70歳0ヵ月~ 42%
(注)繰下げの請求を行う月によって増額率は異なり、65歳になった月から繰下げの申出を行った月の前月までの月数に応じて1ヵ月増すごとに0.7%ずつ高くなります。
国民年金に関しては、20歳から60歳まで40年間しっかりと保険料を納めていれば満額を受給することができ、受給開始年齢を繰り下げることで受給金額を増額することが出来るようですね。
次に厚生年金を見ていきましょう。
日本年金機構の老齢厚生年金の受給要件を見ると以下の様になります。
老齢厚生年金の受給要件(昭和16年4月2日以後に生まれた方)
- 老齢基礎年金の受給要件を満たしていること
- 厚生年金保険の被保険者期間が1ヶ月以上あること(ただし、65歳未満の方が受け取れる老齢厚生年金については、1年以上の被保険者期間が必要です)
また、厚生年金に関しては計算方法がかなり複雑なので、当記事では割愛します。
気になる方は日本年金機構のHPを見て頂ければと思います。今回は厚生年金の受給額を厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和2年12月)」をもとに見ていきましょう。
平均年金月額
- 男性:16万4770円
- 女性:10万3159円
- 全体:14万4268円
また、国民年金と同じく厚生年金も繰下げ請求すると増額することが可能です。日本年金機構の「老齢厚生年金の繰下げ受給」には下記の記載があります。
繰下げ請求と増額率
請求時の年齢 増額率
- 66歳0ヵ月~66歳11ヵ月 8.4%~16.1%
- 67歳0ヵ月~67歳11ヵ月 16.8%~24.5%
- 68歳0ヵ月~68歳11ヵ月 25.2%~32.9%
- 69歳0ヵ月~69歳11ヵ月 33.6%~41.3%
- 70歳0ヵ月~ 42%
その他にも厚生年金の受給額を上げるポイントは主に2つあります。
一つ目のポイントとしては、計算式の最後に加入月数を乗じるため少しでも長く加入することが大事になってきます。
二つ目のポイントとしては、厚生年金の計算式の基本が平均標準報酬月額となっているため、給与や賞与をアップさせて納める保険料を上げることが大事になってきます。
また、この国民年金と厚生年金に加えてイデコ(個人型確定拠出年金)や企業DC(企業型確定拠出年金)、民間の個人年金保険等も将来の年金額を増やす一つの方法だと言えるでしょう。