30代の負債額はどのくらい?
「いくら貯蓄があっても、借金があれば意味がないのでは?」なんて思われた方もいらっしゃるでしょう。同調査では「借入金」についてもたずねています。
その結果、30代で「借入金がある」と答えた世帯は単身世帯で18.5%、二人以上世帯で62.3%でした。
そして、「借入金がない」と答えた世帯も含めた、30代世帯の借入金残高は
単身世帯
- 平均・・・102万円
- 中央値・・・0万円
二人以上世帯
- 平均・・・1460万円
- 中央値・・・900万円
となっています。
ちなみに、借入金があると答えた世帯のみの「借入金残高」は
単身世帯
- 平均・・・565万円 (20代では193万円)
- 中央値・・・150万円(20代では70万円)
二人以上世帯
- 平均・・・2367万円
- 中央値・・・2460万円
となりました。
ちなみに同調査では「借入の目的」についてもたずねているのですが、
単身世帯で「日常の生活資金」が43.2%、「耐久消費財の購入資金」が16.0%、「住宅の取得または増改築などの資金」が9.9%となっています。
また、二人以上世帯では「住宅の取得または増改築などの資金」が75.7%、「耐久消費財の購入資金」が18.8%、「土地・建物等の実物資産への投資資金」が4.9%となっています。
二人以上世帯で「住宅の取得または増改築などの資金」、つまり住宅ローンが75.7%となっている点は着目したい部分ですね。
実はこの住宅ローン、20代の二人以上世帯では上位3つの回答にも入っていません。
30代で飛躍的に増えているこの「住宅ローン」について、20代と30代の残高を比較してみましょう。
住宅ローン残高「20代・30代比較」
同調査から、借入額回答があった世帯の「住宅ローン残高」についてみていきましょう。
単身世帯の住宅ローン残高は、20代で平均20万円(中央値0万円)だったものが、30代で平均384万円(中央値0円)まで増えています。
また、二人以上世帯の住宅ローン残高は、20代で平均211万円(中央値0万円)だったものが、30代で平均2326万円(中央値2400万円)と大幅に上がっていることが分かります。