「『うっせぇわ』は、今のように話題になる前から聴いていました。子どもが歌いだす前からです。チェッカーズや尾崎豊のオマージュではないかという説もあると聞いて、すごく興味を持ったんです。曲調も疾走感があっていいし、歌詞も若者の心の中をよく映し出していると思います。個人的には、この曲で「うっせぇわ!」って何度も言うことでストレス発散にもなるんじゃないかと思うんですけどね」(40代女性)

「うちの子も、毎日と言っていいぐらい家の中で『うっせぇわ』って言ってますよ。でも別に『そんな歌、歌わないで!』なんて思うことはないです。ただの流行りだし、それに歌詞を見ても、悪影響があるようなことは言ってないですよね」(30代女性)

「『鬼滅の刃・遊郭編』を子どもに見せたくないって話題になってますけど、私は特に意識してませんでした。ネットで話題になってから、『そんなふうに思う人がいるんだ』と感じた程度。『遊郭を子どもにどう説明したらいいのかわからない』という人が多いみたいですけど、多分作品を見て子どもなりに感じ取れることはあるはず。もし質問されたら、日本の歴史としてこういう事実があるということをかみ砕いて説明すればいいだけなのでは?と思っています」(30代女性)

ネットを見るとネガティブな意見が多数派のように感じますが、実際には「そんなに過剰に反応しなくてもいいのでは?」という考えの人が多いような印象を受けました。

自分の目と耳で判断しよう

テレビはもちろん、ネットのニュース記事も断片的な情報がまるで真相の全てであるかのような表現がされているケースが多く、その情報をつい鵜呑みにしてしまう人も少なくないでしょう。しかし、そうすることで、せっかくの作品の素晴らしさに触れる機会を失ってしまう可能性もあります。

「子どもにはあまり見せないほうがいい“らしい”」というだけで排除してしまうのではなく、きちんと自分でその作品に触れてから判断しても、遅くないのではないでしょうか。

参考資料

川西 まあさ