「学校で覚えてきたのか、家で最近『うっせぇわ』という歌詞の歌をやたら歌うのですが、あまりいい気持ちではない。意味を理解して言っているのかどうかわからないけど、良い言葉づかいではないと思うので…」(30代女性)

「鬼滅の刃に子どもがハマり、無限列車編も見に行ったけれど、今年始まると言われている遊郭編は見せるのをためらう。『遊郭ってなに?』って聞かれても困ってしまう」(40代男性)

『クレヨンしんちゃん』も『うっせぇわ』も、大人たちが過剰反応してしまう話題作には、今も昔もダークな要素が含まれているという共通点があります。大人の「子どもには品行方正に育ってほしい」という考えが、話題作に向かって牙をむいているのではないでしょうか。

その否定的な意見、最初から自分で思ってた?

一見ネガティブ要素が強いと思われる話題作でも、よくよく確認してみると、実はポジティブな本筋が隠されているというケースも少なくありません。

もちろん、子どもに見せるべきでないコンテンツも存在するのは事実ですが、「子どもに聞かせたくない! 見せたくない!」と即シャットアウトする前に、落ち着いて確認する必要はないでしょうか。

『鬼滅の刃・遊郭編』については、J-CASTニュースが2月22日に、本当に炎上していたのかどうかをSNSツールで検証してみた記事を上げています。

『鬼滅の刃』第2期が遊郭編だとの発表があった2月14日から、スポーツ紙のウェブ記事で「炎上騒ぎになっている」と報じられる前日の2月19日までの期間について、「鬼滅」「遊郭」を含んだツイート約34万件を感情分析にかけたものです。

その結果は、

・ポジティブな反応…25.2%
・中立…70.9%
・ネガティブな反応…3.8%

…だったそう。