松井証券の調査の中でも、「自分たち夫婦のため」に貯蓄する理由の第1位は「老後」があげられています。このように50代以上の多くが老後のために貯蓄をしているのですが、一方で「老後に不安はある?」という問いに対して、50代では85.7%、60代は81.9%が「不安がある・やや不安がある」と回答しています。
さらに、「不安がある・やや不安がある」と回答した60代の方を対象とした「現在の貯蓄だけでは老後資金が足りないと思いますか」という問いには、9割以上の人が「そう思う・ややそう思う」と回答したのです。
これらの結果からは、少しずつでもいいので早くから自分のために貯蓄をしたり、資産運用をスタートして老後を見据える大切さが見えてくるのではないでしょうか。最近は「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」など、少額から資産運用ができる仕組みが増えているので、自分に合う方法を探すことから始めてみるといいでしょう。
まとめ
本記事では、さまざまな調査結果をもとに、世代別の貯蓄傾向についてお話してきました。子どもがいる家庭が、子どもが自立するまでは子どもにお金をかけたいと思うのは当然のことです。しかし、今の50~60代の多くが老後に不安を感じていることを踏まえると、あらためて貯蓄の目的や方法について見直してみるといいかもしれませんね。
参考資料
- 「老後資金に関する調査」(松井証券株式会社)
- 「子供のための貯金はいくら必要?いつから始める?」(富国生命保険相互会社)
タナカ チアキ