村田製作所、ファナックに容赦ない売りを招いた失望決算

【東京株式市場】2016年11月1日

株式市場の振り返り-活況な商いは一休み、TOPIXが目立たない中で3日続伸

2016年11月1日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 17,442円(+17円、+0.1%) 小幅反発
  • TOPIX 1,393.1(+0.1、+0.01%) 小幅3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 923.7(▲12.4、▲1.3%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:916、値下がり銘柄数:911、変わらず:158
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14

東証1部の出来高は19億602万株、売買代金は2兆1,094億円(概算)となりました。いずれも前日より減少となり、2日間続いた活況な商いも一休み状態です。資金シフトはまだ強いと見てよさそうですが、週末の米国雇用統計の発表や、来週の大統領選投票を控えて、2日(水)以降も様子見スタンスが強まる可能性があります。

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また、そうした時期を狙った短期筋による揺さぶりの仕掛けも考えられるため、注意が必要になるでしょう。なお、TOPIXが何気に3日続伸となりました。

一方、東証マザーズの出来高は3,620万株、売買代金は637億円でした。危機的な薄商いだった前日よりは増加しましたが、厳しい低水準が続いています。総合指数も▲1%超の下落となり、900ポイント割れも現実味を帯びてきます。何か資金流入のきっかけになるような材料が欲しいところですが、目立ったIPO案件も少なくなるため、当面は難しい状況が続くかもしれません。

ファナックと村田製作所に容赦ない売りが優勢、串カツ田中が再び大幅反発

個別銘柄では、前日の決算発表が期待外れとなったファナック(6954)と村田製作所(6981)がともに急落しました。今回の決算発表の特徴である“期待外れに対する容赦ない売り”は、まだまだ勢いが衰えません。また、これら2銘柄ほどではありませんでしたが、ホンダ(7267)も決算発表を受けて大幅安となりました。

一方、東芝(6502)、三菱電機(6503)、東京エレクトロン(8035)などが年初来高値を更新し、ファーストリテイリング(9983)も大きく値を上げました。また、日東電工(6988)や塩野義製薬(4507)も上昇して引けています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が大幅反発となりました。冬の足音が近づくとともに、安くて美味しい熱々の串カツ人気が再び高まったようです。その他では、そーせいグループ(4565)が大幅安となり、アイティメディア(2148)はストップ安で引けました。

一方、ブランジスタ(6176)が久々に値を飛ばし、Gunosy(6047)も急騰しています。閑散相場の中、新興市場らしい値動きが散見されるようになったのは、数少ない好材料と言えましょう。

 

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。Twitter:SatooshiX