新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響は、家計にも大きな影を落としています。突然収入が減ったり途絶えたりしたときのためにも、ある程度の貯蓄はしておきたいものですよね。しかし一方で、節約しているつもりなのになかなか貯蓄ができないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は、貯蓄のできる・できないの差は、小さな日々の暮らしからも見つけることができます。今回は世代別の貯蓄差に加え、そんな「貯まる習慣・貯まらない習慣」についてご紹介します。

貯蓄のある世帯・ない世帯

貯金ができる人とできない人の間にはどのくらいの差があるのでしょう。金融広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」内「金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)」より貯蓄額と割合をみてみると、全体では金融資産を持たない世帯が16.1%いる一方で、1000万円以上貯蓄がある世帯も39.5%いることが分かります。世代別に見た貯蓄のある世帯とない世帯の差は以下の通りです。

(金融資産非保有世帯/金融資産1000万円以上世帯)
20代: 16.0% / 4.0%
30代: 8.2% / 20.4%
40代: 13.5% / 32.7%
50代: 13.3% / 42.0%
60代: 18.3% / 46.7%

年齢が上がるにつれて資産が1000万円を越える世帯が増えているものの、30代をのぞく世代では1割以上貯蓄がないことも分かります。働き盛りと考えられる世代でも、貯蓄ができない世帯が一定数いるということです。