100年生きたら「ねんきん以外」にいくら必要?

ここからは、先ほどの家計調査のデータを元に、老後の生活費の「不足額」にフォーカスしながらお話していきます。

まずは「持ち家」にお住まいだった場合は、毎月の不足額は4万2730円です。

この状態で60歳から老後が40年続いたと仮定すると、不足額は2051万400円となります。

さらに老後は賃貸物件に住む場合は、この不足額に家賃として毎月10万円を追加すると、毎月の不足額が14万2730円となります。

この状態で人生100年、老後が40年続いたと仮定すると、不足額は6851万400円となります。

このように、その人のライフスタイルによって将来の必要費用の不足額は異なります。老後も賃貸物件に住む予定の人は、持ち家の人以上に老後への準備が必要と言えそうです。

シニアならではの出費あれこれ

先ほどご紹介した生活費や住居費の他にも、シニア時代ならではの出費は色々とあります。

老朽化した持ち家の修繕費、介護費用、さらには老人ホームへの入居を考えたときには、まとまったお金が必要となるコトが多いでしょう。

また、上記のような「人生の必要経費」だけではなく、「お楽しみ」のためのお金もある程度準備しておきたいですよね。

リタイヤ後は時間的な余裕ができ、若い頃忙しくて諦めていた趣味にチャレンジする人も多いはず。またお子さんやお孫さんを旅行に連れて行きたい、なんてジジババ心もたいせつにしたいところです。

こう考えると、老後に必要となるのは、「ふだんの生活費」だけではない、ということがお分かりいただけたかと思います。