年代別にみる「貯蓄と負債」の平均額

ここからは、総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2019年(令和元年)平均結果(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」の調査結果をもとに、二人以上勤労者世帯の年代別貯蓄額についてご紹介していきます。

「若者代表!」20代以下の平均貯蓄額

20代以下の平均貯蓄額は357万円、平均負債額は885万円です。

全世代で一番貯蓄額が少ないのが20代以下です。

貯蓄額の内訳は以下のようになっています。

  • 通貨性預金・・・180万円
  • 定期性預金・・・55万円
  • 生命保険など・・・92万円
  • 有価証券・・・17万円
  • 金融機関外・・・12万円

※総務省の「用語の説明」によると、通貨性預金とは普通預金や当座預金、通知預金など出し入れの自由な預金です。一方、定期性預金とは、定期預金や積立定期預金、定期積金など一定期間預け入れておくものを指します。

参考:「用語の説明(IX. 貯蓄・負債現在高)」総務省統計局

「はたらき盛り」30代の平均貯蓄額

30代の平均貯蓄額は721万円、平均負債額は1417万円です。

住宅ローンを組む人が多いこともあって、全世代で一番負債額が高くなっています。

貯蓄額の内訳は以下の通りです。20代以下に比べると全体的に金額が上がっていますが、とくに通貨性預金が大きくアップしています。

  • 通貨性預金・・・357万円
  • 定期性預金・・・147万円
  • 生命保険など・・・131万円
  • 有価証券・・・56万円
  • 金融機関外・・・31万円

「就職氷河期」40代の平均貯蓄額

40代の平均貯蓄額は1057万円、平均負債額は1120万円です。

30代よりも負債額が減り、貯蓄額は1000万円を超えています。

貯蓄額の内訳は以下の通りです。通貨性預金は30代とさほど変わりませんが、定期性預金が大きく増加していますね。

  • 通貨性預金・・・389万円
  • 定期性預金・・・278万円
  • 生命保険など・・・225万円
  • 有価証券・・・102万円
  • 金融機関外・・・62万円